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ため息と共に校舎を後にし、トボトボと校門に向かう。
スマホを取り出し、
『今から帰るね、遅くなってごめん』
翔太にメッセージを送る。
するとすぐ返信が。
翔『知ってる、お疲れ』
…え？知ってるってなんだろ…
不思議に思いながら門を出た時、スマホを手にしながら立っている翔太の姿が目に入った。
「えっ！！翔太！？…どうしたの？」
翔「いや、待ってた」
「えぇ！？いつから？」
翔「あ、でもちょっと前からだよ」
「やだ、ごめん！待ってるなら言ってくれれば良かったのに」
翔「言ったら絶対気にするじゃん」
「…まぁ、そうだけど…」
翔「この時間は読み通りだったわ、さすが俺」
そう言って翔太が笑ってる。
怒ってるなんて思ってごめん…
翔太の優しさに目頭がジンワリ熱くなってくる。
翔「いや、何で？笑」
そんな私を見て翔太は笑い、ギュッと引き寄せて抱きしめてくれた。
翔「お疲れ様、こんな時間まで本当…大変だね」
「…うん」
翔「…さ、腹減った！早く何か食いに行こ！」
すぐに身体を離してそう切り出す。
「え？！食べてないの？！」
翔「食べてないよ、今日はもうAと一緒に食う舌になってた」
「何それ…」
そう言って笑わせてくれる。
…不思議。
翔太と会った瞬間にモヤモヤも疲れも一気に引いていく感覚。
「翔太」
翔「んー？」
「ありがと…」
翔太は私の言葉に、何かを言う代わりに繋いだ手を引いて「飯はAのおごりね！笑」と言いながら唇の端をキュッと上げた。
・
・
・
本気でご馳走するつもりだったのに、翔太は私たちが最初に決めた‘’食事は割り勘‘’というルールを頑なに守り通した。
「待たせちゃったから本当に良かったのに…」
翔「いーの、俺が勝手に待ってたんだし。それより聞いて？今日さぁ、」
…と、大学であったことを楽しそうに話してくれる。
「私も、翔太と一緒に大学通いたかったな…」
それは切に思うことで。
ついボソっとそんな事を呟いたら、
翔「…なんかあった？」
翔太が心配そうに尋ねる。
「…ううん、純粋にそう思っただけだよ」
うっかり弱音を吐きそうになる言葉を飲み込んだ。
翔太の前ではしっかりとした年上でいたい。
教師の姿の私を知ってる彼になら尚更。
翔「…ん、そっか」
この時、自分を取り繕うのに必死で、翔太の寂しさに気付けなかった。
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るな(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます💦楽しみに待っておりますので更新頑張られてください☺️ (2022年2月11日 19時) (
レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - るなさん コメントありがとうございます。悲しませてしまってごめんなさい…😢💦最後には試練を乗り越える2人になれていますので、完結した時また読んで頂けたら嬉しいです😭✨ (2022年2月11日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - もう心ズタズタでこれ以上波乱起こるとか何するんT^Tって感じです。めっちゃ楽しみやけど耐えられないんで良い感じになったらお知らせしてください。。。 (2022年2月9日 15時) (レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん お話に入り込んで頂けて嬉しすぎます😭✨励みになりました！頑張ります！！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - shotamon93さん えぐえぐに嬉しいです、ありがとうございます😭💕これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年1月8日 23時
