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Shota side
今夜Aを1人にしたら、Aはどこかに行ってしまうような気がした。
それは物理的な意味じゃなくて、心理的な意味で。
昔の恋人に会ったら、ましてやその人が忘れられない人ならば…Aは今宵彼を想い、胸を痛めて、思い悩むと思った。
2人が別れた真実は俺には分からないけど、きっと少なからずAは自分を責めたに違いない。
もちろん元カレに心が移ることは嫌だ。
だけど…
それ以上に、たくさんのことを抱え込んで涙するAを想像する方が嫌だった。
そんな姿を想像するだけで俺は苦しくなって、
絶対に今夜は側にいたいって思った。
案の定、扉を開けたAの目は泣き腫らして赤くなっていた。
あぁ…やっぱり1人で泣いてたんだね。
何を想って泣いてたの？
…その涙の中に、俺はいた？
いたとしたら…それはどんな意味の涙だったの…？
「翔太…」
静かにAが口を開く。
翔「ん？」
「時間…」
翔「え…」
チラッと時計を見れば0時半。
こんな時でさえ、時間を気にするAに何だかちょっと笑えてくる。
「…何で笑ってるの？」
翔「だって、クソ真面目なんだもん、センセ。笑」
久しぶりにそう呼んで揶揄えば、上目遣いに俺を睨んで、だけど少し笑って…痛くもない肩パンチを俺にくらわす。
「明日学校でしょ…」
翔「ちゃんと朝一回家に戻るから」
だから…
「…ん。お風呂入ってきて、身体冷たい」
暗黙の了解で彼女が泊まることを許してくれたことが嬉しかった。
それから急いでシャワーを浴びる。
本当は上がってからいつも色々時間をかけるけど、今日はそんな時間も惜しいくらい、とにかくAに寄り添っていたかった。
・
・
・
Aside
いつもより格段に早くリビングの扉が開き、肩からタオルを掛けた翔太がソファーに座っていた私の所へやって来て、すぐに抱きしめる。
「髪…濡れてるよ？」
翔「…知ってる」
「風邪引いちゃう…」
翔「へーき」
顔を埋めながら答える翔太の表情は読み取れなかったけど、余裕がないみたいに急いで来てくれたことが十分に伝わって、愛しさが込み上げる。
さっきまで蓮との再会で揺れ動いていたのに、こうやって側にいてくれる人の温もりで簡単に左右される私って…
「最低かもしれない…」
途端に自分が嫌な女に思えてきて、ショックを隠せなかった。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
