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帰りの電車では油断するとまた涙が出てしまいそうだったので、必死に堪えていた。
抱き合った時の感覚や、蓮の表情が脳裏に焼き付いて離れてくれない。
「幸せだよ」って言葉、信じて良いんだよね…？
また、何かを隠して自分を犠牲にしていたとしたら…そんなの嫌だから。
蓮がもがき苦しんでいる間、私は新しい幸せを見つけてしまった。
…私だけ幸せで良いのかな？
翔太との出会いでようやく前に進み始めていた矢先に、蓮との再会で罪悪感が生まれてしまった。
翔太…
彼は今日、私たちが会ったと知ったらどんな心境になるんだろう…
…携帯を確認すると、まだ既読になっていない。
本当は今日、蓮と会う前までは、帰りに翔太のバイト先に寄って「何も無かったよ」と伝えて安心させるはずだった。
だけど…
今の私にそれができる…？
本当に何もなかった…？
私は蓮と会って、ほんの少し心が揺らいでしまった。
4年前の彼の真実を知った衝撃と、別れる必要が本当にあったのだろうかという疑念から、今もなお続いていたはずの未来を想像してしまった。
…それだけじゃない。
気持ちの昂りを抑えられず、蓮と抱き合ったのも事実。
あの時の私は…
…
とたんに翔太と会うのが怖くなった。
私は一瞬でも翔太以外の人を想ってしまった。
過去に戻ってやり直せたら…そう思ってしまった。
…翔太を裏切ってしまったんだ。
こんな気持ちで、翔太に合わす顔がない。
どんな顔をして、どんな気持ちで彼に会ったら良いのかわからない。
苦しい…
苦しいよ…
翔太のことが大切で、大好きなのに…
あらゆる感情が一気に押し寄せてきて、もうどうしたら良いのか分からなくなってしまった。
最寄り駅に着くと、私はコンビニの前を通らない遠回りの道を選んで歩き出した。
・
・
・
家に着き、翔太に『今帰ったよ』と、ただそれだけ連絡を入れる。
翔太は変に思うだろうか…
罪悪感は消えないままに、上着のポケットから蓮の名刺を取り出し、リビングの引き出しにそっとしまう。
この名刺を手に取る事は、この先二度とないと信じながら…
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
