＊ ページ35
「でも…言ってくれても良かったのに…。何か支えになれたかもしれないのに…」
どうして一言も言ってくれなかったのか。
それが悲しくて、悔しかった。
蓮「何度も話そうとしたよ。離れるのは嫌だけど、遠距離になってもAとずっと付き合っていきたいって」
当時の私だって、きっと同じ気持ちだった。
蓮「だけど俺、本当にずっとサッカーばっかりしてきたから、サッカーを失った時の喪失感がやばくて。だけど、サッカーと同じくらい初めて大切で夢中になったのがAで…」
蓮はさっきからずっと悲しそうに話す。
蓮「このままだと多分、俺はAに依存しちゃうなって思った」
「依存…？」
蓮「…うん。手術してリハビリ中はAに会いに行く事もできないし、俺はきっと連絡を頻繁にしちゃうと思った
。教師を目指して大学合格してこれからって時のAに負担かけたくて…」
「そんな…勝手に決めないでよ」
悲しくて、泣きそうだ。
蓮にとって私は、そんな簡単に彼の判断だけで手放されてしまう彼女だったの？
「私はいくらでも蓮の所に会いに行ってたよ。…連絡だって頻繁だって構わないし負担になんてなる訳がない。…それって、付き合ってたら当たり前じゃないの？」
私は自分でも少し口調がキツくなっていることに気付いたけど、昂った気持ちを抑えることができなかった。
蓮「…だからだよ。Aはそういう人だから」
「え…？」
蓮「無理してでも会いに来てくれると思ったから。…そしたら多分俺はそれに甘えて、今度はAのこと離したくなくなるなって…」
「…」
蓮「このまま帰らないで側にいて欲しいって絶対に言ってた。…本当情け無い話だけど、あの時の自分は絶望に近くて、投げやりで、だからAが近くにいたら、Aを縛ってたと思うんだ、絶対…」
蓮はそんな事は絶対にあってはいけないと、当時の感情を思い出し、自分自身にゾッとしているような表情をしていた。
蓮「だから、自分からAを勝手に断ち切った。連絡手段があれば確実に自分から連絡してしまうと思ったから…全部消した」
気付いたら私は泣いていた。
泣きながら苦しそうな蓮の表情を見て、絞り出す声で話す彼の真相を聞いていた。
蓮「友だちにも先生にも、詳しい事は話さないで引越したんだ」
「…勝手すぎるよ」
その言葉に蓮まで泣きそうな顔をした。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
