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それから蓮は一つずつ説明させて欲しいと言い、ゆっくりと話し始めた。
蓮「二年の夏が終わる辺りから、自分の足の異変に少しずつ気付き始めたんだ」
「…足？」
蓮「うん。練習で足がつったり軽い怪我とかはしょっちゅうあったんだけど、突然膝が異常に痛むようになって」
毎日隣を歩いていたと言うのに全然気付かなかった。
蓮「だけど、我慢できる感じではあったし、大事な試合も控えてたから気にしないようにしてたんだ」
「うん…」
蓮「そしたら、ある日父さんに気付かれて」
「…足のこと？」
蓮「うん。お前一回病院行けって。ただそれだけ言われて」
蓮のお父さんも昔からサッカーをしていた人なので、そういった異変にすぐ気付いたらしい。
蓮「で、部活を休んで一度大きな病院を受診したんだ。…そしたら思っていたよりも深刻で、早いうちに手術しないと歩けなくなるって言われた」
「えっ…」
衝撃で言葉を失った。
気付かなかった自分にも、そんな大事なことを言ってくれなかった蓮にも。
蓮「それで、秋くらいから部活を休むようになった」
ちょうど私と一緒に帰らなくなった頃だ…
蓮「サッカーは即禁止されたし、今後も当然続けられないって言われて、俺、頭が真っ白になっちゃって」
「…」
蓮「家は転勤族だったんだけど、まさに年明けに父さんの転勤が決まってて。元々は母さんと俺でこっちに残るはずだったのに、転勤先の地方に治療に特化した先生がいるって言われて…」
何となく、話を理解できてきた。
蓮「手術をする為に、結局俺と母さんも一緒に着いて行くことにしたんだ。しかも手術は年明けまで待てないから2人で先に行く事になった」
全然知らないことだらけで、理解しようと必死に頭でついていく。
だけど、心が追いつかない。
蓮「手術だけならすぐ戻れると思って、俺は頑なに引越しを拒否した。転校じゃなくて休学にして欲しいって。…だけど、手術後のリハビリに一年はかかるって言われた」
「一年も…？」
蓮「母さんはそれに合わせて仕事を辞めた。…過保護だなって思うよね」
蓮は力無く笑う。
蓮「サッカーもできなくなって、Aとも離れるなんて絶対に嫌で、もう足なんてどうだって良いって本気で思った。
でも…親に泣かれたら何も言えなくて…。高校生の俺には権力もないし、従うしかなかったんだ」
そう呟き、蓮は唇を噛み締めた。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
