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いとこ同士の恋愛はいけない訳ではないけど、推奨されないことも俺たちは分かっていた。
だけど、どうしようもなく好きだった。
翌日の25日。
つぐみはこの日、部活があるので学校に行かなければいけないと言っていた。
せっかく会える貴重な日なのにって、子どもだった俺はダダをこねてだいぶつぐみを困らせた。
どうせ家に帰れば会えるのに、待ちきれなかった俺は「つぐみの学校の近くにある公園で待ってるから一緒に帰ろう」とメールを入れた。
夕方過ぎ、「今から向かうね」と連絡が入り、ウキウキしながら待っていた。
ちょうど公園内のクリスマスの電飾がライトアップされて、このイルミネーションをつぐみと早く見たいって思っていた。
しばらく経っても到着しないつぐみに、不安と苛立ちを覚えた。
何で連絡もないんだよ、
そんなことを考えていたら、救急車の音がけたたましく鳴り響き、近くに止まった。
…胸騒ぎがした。
心臓がバクバクして、俺は救急車が止まる場所まで急いで走った。
人集りの中に細い脚が見え、見覚えのある自転車とカバンが地面に投げ出されていた。
さっきよりも心臓がバクバクと音を立て、全身から血の気が引いた。
辺りには血が広がり、横転したトラックの隙間から救急車に運ばれて行くつぐみの姿が見えた。
後退りして俺はその場に嘔吐してしまった。
後から聞いた話だと、つぐみの学校から待ち合わせ場所の公園は急な下り坂で、慎重に漕いでいたつぐみの横を居眠り運転をしていたトラックが並走し、やがて接触して起きた事故とのことだった。
つぐみは病院に着いた時にはすでに息を引き取っていた。
家族は全員泣き崩れ、悲劇のクリスマスになった。
俺は魂を抜かれたように喪失し、「俺のせいで死んだ」と呪文のように繰り返していたと後に母親から聞いた。
俺を責める人は誰一人としていなかった。
いっそ罵ってもらえた方が良かったのに…
あの日俺が公園なんて誘わなければ、つぐみはいつもの道を通ってみんなが待つ家に帰ってこれたのに…
俺が彼女の人生を終わらせたんだ。
「…た、翔太」
Aが俺の名を呼び、ハッと我にかえる。
気付いたら目から涙がこぼれ、手が震えていた。
「…辛かったね…」
さっきと立場は逆転し、今度はAが俺を抱きしめながら話を聞く。
…なぜか彼女は、再び涙を流していた。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
