＊ ページ11
翔「ごちそうさまでした！」
今日も美味しそうに完食してくれた翔太にお礼を言って、片付けをする。
ひと段落した頃、
「これ、気持ちなんだけど…」
プレゼントを差し出した。
翔「えっ！？なに？」
「合格祝い」
翔「プレゼントなしっつったじゃん」
「クリスマスプレゼントじゃないもん」
翔「えー…マジか。なんか、ごめん。…けど、ありがとう」
翔太はすごく驚いた後、申し訳なさそうにしながらも、ネクタイを見て「嬉しい」と喜んでくれた。
翔「俺、入学式で着るスーツ持ってないから買いに行かなきゃだわ。ふっか誘お」
「そっかぁ、良いね、スーツ」
想像しただけで、カッコ良く着こなす翔太が目に浮かぶ。
「あ、ケーキ食べよっか」
翔「うん！」
冷蔵庫から翔太が買ってきてくれたケーキの箱を取り出す。
「今日はサイズ間違えなかった？笑」
翔「今日はバッチリっす。笑 3日前でも予約できて安心したよ」
何気なく箱に目を移す。
あれ…ここのお店って…
さっきまでは気付かなかったけど、箱に書かれた見覚えのあるお店のロゴ。
箱を開けて、私は一瞬言葉を失ってしまった。
翔「このケーキさ、めっちゃ人気らしいよ！涼太と由香に教えてもらったんだけど。てか、この店知ってる？うちの高校の近くの…」
「…」
翔「え…、A？」
「あ、ごめん」
翔「…気に入らなかった？」
「ううんっ、ありがとう！今切るね」
慌ててナイフを取りにキッチンに来たけど、まだ心臓がバクバクしていた。
見覚えのある、サンタと雪だるまが寄り添ったデザインの可愛いクリスマスケーキ。
…4年前、私がすごく気に入って、蓮と一緒に食べるはずだった、あのクリスマスケーキと同じだった。
予約したのに受け取られずにキャンセルされた、あのケーキ。
これを美味しそうに食べる顔が見たいと2人で笑い合ったあのケーキ。
翔「…A、…どした？」
変に思った翔太がキッチンまでやって来た。
「ごめ…っ、何でもない。食べよっか！」
翔「……」
せっかく翔太が選んでくれたんだから、もっと喜ばないと。
嬉しいのに…苦しい。
なるべく翔太に悟られないよう、たくさん話しをしながらケーキを切った。
今となっては何を話してたかなんて、まるで記憶にないくらい必死に。
ねぇ翔太、
今の私は、ちゃんと笑えてるかな…
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
