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体育祭も後片付けに差し掛かり、クラスの中で救護係に割り当てられた私は準備していた救急グッズを片付ける為に保健室に向かっていた。
「失礼しまーす」
先「あ、2年B組の子？」
「あ、はい。そうです！救護係のAです」
先「オッケー、これで全クラス返却完了ね」
「もしかして最後でした？すみません…」
先「うん、でも大丈夫よ！」
備品片付けの手伝いをしてきた後だったので、すっかり遅くなってしまった。
先「あ、そうだ。Aさんにお願いがあるんだけど、今から救護のテント片付けに行かなきゃいけなくて…。万が一の為に私が戻るまで、お留守番頼んで良いかな？」
きっと私が遅くなってしまったせいで先生も片付けに行くのが遅れてしまったのだろう。
断る理由なんて全く無く、「わかりました」と承諾した。
すでに体育祭も終わっているし、誰も来ないと勝手に安心しながら壁に貼ってあるポスターなどを眺めてボーっと先生が戻るのを待った。
するとガラッと保健室の扉が開き思わずビクッとする。
先生早いな…そう思って目を向けると、
「え…」
目「あ…」
なんとそこには目黒くんが立っていた。
あまりにもビックリしすぎて言葉が出ない。
目「えっと…先生いますか？」
先に目黒くんが会話を生み出してくれた。
「あ…先生は今テント片付けに行ってて、代わりに救護係の私がお留守番中でして…」
目「…そう、なんですね。えーーっと…湿布ってもらえますか？」
「あ、はい」
飲み薬の提供は生徒が行うことは禁止されているが、簡単な処置などは救護担当がやって良いことになっていた。
まさかこんな場所で片思いの人と2人きりになるなんて…想定外すぎて今にも口から心臓が飛び出そうなくらい緊張していた。
だけど今は湿布に集中しないと。
「どこか怪我しちゃったんですか？」
目「リレーの前に足捻ったっぽくて…多分捻挫かな」
貼りやすいサイズに湿布を切って目黒くんに手渡した。
目「ありがとうございます！」
目黒くんは自分で湿布を貼ったものの、ペラっと端から剥がれてしまう。
「あの…良かったらテープ」
目「ありがとうございます！」
頑張ってはいるけどなんだか上手く切れないみたいで、一生懸命1人で格闘している。
「もし良かったら、私…やりましょうか？」
私にしてはだいぶ頑張ったと思う。
気付いたら勇気を出してそう聞いていた。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
