初めてのお泊まり ページ9
翔「緊張してる？」
「…してる」
翔「さっきから全然目合わないんだけど」
「だって、オーラがなんか眩しすぎて…」
翔「今までと変わらないじゃん」
「今までもオーラあったもん」
翔「意識しすぎ！」
そう言うと、いきなり私の前髪をパッと上げておでこにキスをしてきた。
「わ！えっ？ちょ！！？なに？！」
その姿を横目でケラケラ笑いながら、相変わらずの素足をスリッパにすべらせて「おじゃましまーす」と部屋に入って行く。
もう…また揶揄うんだから。
翔太くんは全然緊張とか無いんだろうなぁ…。
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そこから私も少しずつ冷静を取り戻して、翔太くんを見てまともに会話できるようになってきた。
毎回会う度に緊張が振り出しに戻っちゃいそうだけど…
料理を温めていると、
翔「もしかしてハンバーグ？」
と嬉しそうに聞いてくる。
正解と答えれば「やったぜ！」と言いながら一緒に食事を並べる作業を手伝ってくれた。
翔「いただきまーす！…うわっ！めっちゃうまい！」
そう言って目を見開きながら私の顔を見てくる。
本当に子どもみたいで可愛いなぁ、
「良かった。洋食って色々あるから悩んだけど…ハンバーグにして正解だったかな？」
翔「正解正解！大正解！」
口いっぱいもぐもぐしながら美味しそうに食べてくれるだけで、作った甲斐があったなぁと嬉しくなる。
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翔「はぁ〜！うまかったー！ご馳走でした！」
「綺麗に完食してくれてありがとう」
翔「Aマジで料理上手だね」
「上手ではないけど、食べてくれる人がいると頑張れるよ」
翔「…」
「ゆっくりしててね」
食器を片付けてお皿洗いを始めようとすると、ふと翔太くんの荷物が目に入る。
「翔太くん、今日珍しく荷物多くない？」
翔「あ…えーっと」
「？」
なんだか歯切れの悪い反応をしている。
翔「めっちゃ図々しいことを言ってしまうと、今日泊まってっていい？」
「えっ！？」
別に嫌ということは無かったが、急すぎて色々と心の準備が…
「…明日、お仕事は？」
翔「午後からだからちょっとゆっくりできるんだよね」
そういうことか。
明日は土曜日。私も休みなのを知ってて、翔太くんなりに時間を作ってくれようとしてくれたのかな？
翔「…やっぱ急すぎた？」
「ううん、大丈夫。そしたらお風呂沸かすね」
なんだかこんな会話をしてると本当に恋人なんだなって実感する。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
