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私と照くんと、時々翔太くん ページ46

「あ…翔太くん」


照「あ、翔太。俺さっき電話したんだけど」


翔「ごめん、水買いに行ってて…康二から話聞いた」



息を切らしながら説明する翔太くん。急いで来てくれたのが伝わる。



翔「それもらう」


そう言って照くんからヒョイと私の荷物を受け取る。


照「妹来るって言ってなかった?」


翔「あーうん、なんかドタキャン?」


照「マジか、友だち来るとも知らなかったしさ、俺初対面でどうしようって」


「ね?」そう言いながら照くんが同意を求めるように私に問いかけてくる。




「あ、はい…」


私は曖昧に頷くしかできなくて。


翔「…」


照「翔太、もうそろそろあっち移動するっしょ?」


翔「おー」


照「じゃあ、お友だちも今日楽しんでいって下さい」


「あ、はい。頑張って下さい!」


翔「まぁ、友だちじゃなくて彼女だけどね」


照「…えっ?!マジで?なんだよ、だって…」



照くんが何で言わないんだよという顔でこちらを見る。



言って良いか分からなくてとも言えず、助けを求める気持ちで翔太くんを見ると、、


…あれ、そういえばさっきから一回も目が合わないや。




翔「そゆことで、とりあえず照マジで色々申し訳なかった。ありがとう。」



照「うん、じゃあまた後で」



そうして照くんはペコっと私に頭を下げてエレベーターへと向かっていった。



翔「あけて」


「うん…」



部屋の鍵を開けて中に入る。

私にはもったいないくらい広くて綺麗な部屋だった。



翔「荷物ここでいい?」

「うん。あ…りがと」



サイドテーブルにボストンバッグを乗せた後、ようやく翔太くんと目が合った。


目が合った安心感で思わずフゥと息を吐き出す。


どうやら私は不安で無意識に呼吸を忘れていたようだった。


翔「…夜から来るんじゃなかったの?」


「その予定だったんだけど、早く目が覚めちゃって予定変更したんだ」


翔「なんで言わないの?」


「翔太くん…寝てたら悪いなって思って」


翔「寝てたとしても起きたら見るじゃん」


「そう…だね。ごめん…」



気まずい空気が流れる。


せっかく思いがけず本番前に会えたのに。


やっぱり連絡すべきだったなと後悔する。



翔「良かったね、推しの照に会えて。彼女って言わなかったみたいだし。照にバレたくなかったの?」




あ…これは、明らかに嫌味だなって気付く。


こんな時、どういう反応をするのが正解なのかな、、

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設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太   
作品ジャンル:恋愛
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます!初めてのコメント、とっても嬉しかったです!少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして!!翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました!!翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです!名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます!更新頑張ってください! (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:R | 作成日時:2021年7月26日 11時

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