私と照くんと、時々翔太くん ページ45
照くんが、今回この部屋の予約をしてくれていたらしい。
とりあえず私は翔太くんの友だちという設定で、妹さんの代わりに急遽今日の舞台の観劇とホテルの宿泊をすることになったと告げた。
2人で一緒にエレベーターを待つ間、沈黙が続く。
すぐ隣に照くんが並んでいて物凄く緊張する。
しかも、翔太くんには怒られそうだけど私のカバンを持つ腕の筋肉がどうしても気になって見てしまい、やっぱり素敵だなと思った。
ていうか…
「すみませんカバン！ずっと持たせてしまいました！持ちます持ちます！」
慌てて照くんの手からカバンを取ろうとすると、そのままヒョイと上に上げられてしまう。
照「部屋まで運ぶんでいいっすよ」
「あ、ありがとうございます。…すみません」
なんだか初対面から色々迷惑かけっぱなしで申し訳なくなる。
2人でエレベーターに乗り、照くんが部屋の階のボタンを押してくれる。
照「…」
「…」
照「舞台観るの初めてですか？」
照くんが沈黙を破って話しかけてくれた。
「えっ？あ、はい！すごく楽しみです」
照「ありがとうございます」
そう言うと丁寧にお辞儀をしながら、初めてニコリと笑顔も見せてくれた。
私の好きなあの優しい笑顔を目の前で見れて物凄い衝撃を受けた。破壊力がすごい…！
それから2人で廊下を歩きながら部屋へと向かう。
照「一応さっき翔太に部屋番号送っといたんですけど連絡ないですか？」
私は握りしめていたスマホを確認するが、未だに折り返しはない。
「んー…ないですね。翔太くん、寝てるんですかね？」
照「ははっ！確かに翔太よく寝てますけど、さっきはなんか水買いに行ってていなくて」
「そうですか…」
早く翔太くんに会いたいな、そう思う。
部屋の前に到着すると、照くんが飲み物が売ってる場所や、一番近いコンビニの場所など丁寧に教えてくれた。
「ご丁寧にありがとうございます。本当に助かりました」
「じゃあ、僕はここで失礼します」と荷物を私に手渡そうとした時、
廊下を勢い良く走ってくる翔太くんの姿が見えた。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
