私と照くんと、時々翔太くん ページ42
ホテルへの道順をケータイの地図アプリで探しながら歩く。'
大したものは入ってないけど、ずっとボストンバッグ を持ちながら歩いていたらさすがに疲れてきてしまった。
ようやくホテルを見つけ、中に入る。
翔太くん曰く、私が泊まる階は関係者や演者の親族の方などが泊まるフロアらしいので、まぁまぁ安全だと教えてくれた。
事前に翔太くんにメモ書きで渡された予約番号を持ってフロントへと向かった。
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受付「こんにちは」
「こんにちは。あの、今日から宿泊するんですが、荷物を置かせてもらうことは可能ですか?」
受付「もちろんです。お名前と予約番号お預かりしてよろしいでしょうか」
そこで私は予約番号を読み上げた後に「AAです」と名乗る。
そして名乗ってからハッとする。
受付「申し訳ございません、A様でのご予約が本日見当たらないのですが…」
「あっ!間違いました!渡辺です!」
受付「…失礼ですが、フルネーム頂戴してもよろしいでしょうか」
待って…私、翔太くんの妹さんの名前聞いてない…。
「えーっと…ちょっと待ってもらえますか?」
そう言って急いで翔太くんに電話をかける。
しかし、何度コールしても出ない。
その間、かなり怪訝な顔で私を見る受付の男性。
「すみません…今日は宿泊者の代理で来てまして…」
受付「こちらでは、ご予約者様と宿泊者様が別の方でご予約頂いているのですが、ご予約者様に確認してもよろしいでしょうか?」
強めの圧で言われて頷くしかない。
ご予約者の翔太くんには今繋がらなかったばかりなのですが…とも言えない。
私はただ、翔太くんに電話をかける男性を待つことしかできなかった。
数分後
受付「今からご予約者様がいらして下さるそうなので、ご一緒に再度お手続きして頂いてもよろしいでしょうか?」
「えっ?繋がりましたか?」
受付「はい。お近くにいらっしゃるそうで、すぐ来て頂けるとのことでした」
僅差で翔太くん、電話に出られたのかな?
ひとまず翔太くんが来てくれるなら安心だ。
何よりこんな場面で思いがけず会えると思っていなかったので、ドキドキワクワクする気持ちで彼の到着を待った。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます!初めてのコメント、とっても嬉しかったです!少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして!!翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました!!翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです!名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます!更新頑張ってください! (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2021年7月26日 11時