いざ、名古屋！ ページ39
「お2人はどうしてここに？」
目「俺ら散歩するの好きなんです」
ラ「ね！ここもめっちゃ良い感じの場所だし」
なんだか意外だった。目立つ2人が、言ってしまえばちょっと地味なことを好んでしていたから。
「本当、すごく素敵な場所ですね」
目「多分しょっぴーも他のみんなもまだホテルだよね？」
ラ「だね。みんな何してんだろ」
そしてラウールくんの視線が私の手元へと移る。
ラ「…本、好きなんですか？」
「あ、はい」
ラ「え、すごい。めちゃ真面目！しょっぴー大丈夫？なんかAさんめちゃくちゃ大人だしちゃんと釣り合ってるかな？」
そう言って目黒くんを見ながらケラケラ笑うラウールくん。
ラウールくんの言う‘’釣り合ってる‘’がどんな意味だったかは分からないけど、結構その言葉がグサリと刺さる。
それを察したように目黒くんが、
目「俺2人でいるとこ見たことあるけど、しょっぴーね、Aさんにベタ惚れだから。2人並ぶとめっちゃお似合いだし。てかお前、そんなこと翔太くんの前で言ったらマジでぶん殴られるぞ」
そう言ってフォローしてくれたので少しだけ救われた気がした。
きっと気を遣ってくれたんだな…ありがとう。
「せっかくのプライベート邪魔しちゃってすみませんでした」
ラ「全然全然！」
目「てか今更だけど俺、しょっぴーの彼女って勝手にラウールに話しちゃいました…。大丈夫ですかね？」
「ん〜…多分…笑」
私も予想がつかないや。
目「………」
ラ「もうさ、2人して怒られる覚悟でいよ！それか内緒にしとこーよ！笑」
目「うわ、どっちもこえー…」
ラ「じゃあそろそろ行く？」
目「だな」
ラ「今日楽しんで行ってください」
「あ、はい！すごく楽しみにしてます！」
目「関係者席ですか？」
「はい」
目「俺、見よ」
「？」
そうして2人にお辞儀をして別れた。
テレビ電話の康二くんに引き続き、2度目の目黒くんにお初のラウールくん…。
ご本人たちにこんな偶然に会うなんて、やっぱりそれは翔太くんが引き寄せてくれている不思議なご縁なのかな、なんて思った。
そうこうしているうちに、アイスコーヒーの氷はすっかり溶けて、時刻も正午になろうとしていた。
なんだかお腹も空いてきたので、そろそろ名古屋名物でも食べに行こうかな。
その前にこのボストンバッグをどうにかすべく、私はひとまずホテルに向かい、荷物を預かってもらうことにした。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
