いざ、名古屋！ ページ38
私は思わず本を閉じてパッとその場に起立する。
目「…なんでここに？」
だいぶビックリした様子の目黒くん。
私からしたらそっくりそのままその質問を返したいところだけど…
「あ、今日の夜に観劇させてもらうことになってて。
でも、早く到着してしまったので散歩してました…」
なんだか良い大人が張り切りすぎてるようで、言いながらすごく恥ずかしい気持ちになる。
そしてさっきから隣のラウールくんの‘’こいつ誰オーラ“が気になって仕方ない。
でも直接誰とは聞けないのか、必死に目黒くんに視線を送って教えてほしいと訴えているようだ。
目「今日来るなんて、しょっぴー一言も言ってなかったけどな」
翔太くんはあまり私の事をメンバーには話したくないのかもしれない。
まぁ、歳上だしちょっと恥ずかしいのかな…
薄々勘付いていたが、翔太くんは目黒くんや康二くんに私を会わせる時にもどこか機嫌が悪くなっていた。
やっぱり若くてキラキラした女の子が自分の彼女って紹介したいよね…
気にしても仕方ないことだけど、考えるとやはり落ち込んでしまう。
ラ」え…しょっぴーの…お姉さん？…あれ？しょっぴーってお姉さんいたっけ？」
痺れを切らしたラウールくんがついに会話に参入してきた。
目「ばか、ちげーよ。この人はしょっぴーの彼女さん」
ラウ「えっ！？うそっ！」
そう言って両手で口を押さえてめちゃくちゃビックリしているラウールくん。
2人とも帽子にマスク姿だけど、ただでさえ長身で目立っているというのに、こんなとこで私なんかと話していて良いのだろうか…
「初めまして、AAです。この前翔太くんに急遽舞台のチケット頂けることになって…。えっと…すみません」
それは予想外ですみませんと、プライベート邪魔してすみませんの二つの意味を含んでいた。
ラ「いやいやいや、あ、僕ラウールっていいます。失礼なこと言っちゃってすみませんでした」
毎回思うけど、メンバー皆さん律儀で礼儀正しい。
しばらく2人でぺこぺこと頭を下げ合ってしまう。
目「しょっぴーってAさんが今来てること知ってるんですか？」
「あ、まだ言ってなくて。夜から来ると思ってます。寝てたら悪いなと思って…」
ラ「うわ、しょっぴー俺らが先に会ったって知ったらめっちゃキレそうじゃない？笑」
目「確かに」
そう言いながらもどこか2人は楽しそうで、仲の良さが伝わってきた。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
