翔太くんと康二くん ページ36
Shota side
康二がしつこいから渋々代わったけど、俺はムカついていた。
まずAへの絡み方だ。
人懐っこいのは康二の良いところだし男同士では全く気にならない。
最初ウザイと思っていた俺でさえ、今じゃこのじゃれあいを自分から求めてるくらいだ。
でも、馴れ馴れしく揶揄う感じでAに接するのがなんだか嫌だった。
そもそもからかっていいのは俺だけだし。
もう一つは勝手にテレビ電話に切り替えたこと。
俺だってまだテレビ電話未経験だったのに。
俺より先にAの顔見てムカついた。
けど、画面越しに久しぶりにAの姿を見たら、怒りよりも嬉しさが勝った。
だから今回はAの可愛さに免じて康二を許してあげることにした。
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再び通話に切り替えて、康二のいない部屋でようやく落ち着いて話せる。
翔『ごめんね、騒がしくて』
『ううん、康二くんも良い人だね』
翔『まぁね。うるさいけど』
『そう言えば来週の話って…なに?』
そうだった。本題はその話。
前にAが、公演が終わったら帰ると言ってたのがずっと引っかかっていた。
せっかくこっち来るのにって思いもあったし、何よりあの時間から帰らせるのもなんか嫌で。
翔『来週さ、やっぱり泊まっていきなよ』
『でも、私ホテルとってないよ?…あ、漫画喫茶とかにってこと?』
翔『違うわ!それだったらすすめないでしょ!笑』
Aはたまに大真面目に盛大なボケをかましてくる。
翔『考えたらさ、妹用に部屋とってたの忘れてて。キャンセル料かかるよりは、ホテルも代わりにAが泊まってくれると助かるなって』
『…でもいいの?』
翔『ちなみに俺らと同じホテルだけどね。階は違うけど』
『えっ、、それは…すごいことだね…』
翔『暇だったら部屋来たらいいよ。俺も行くし』
『う…ん。ありがとう』
翔『てことで、ちゃんと荷造りしてきてね』
『うん』
そしてAからの激励の言葉をもらって俺は電話を切った。
ちなみに妹用に部屋を予約してくれたのは照。
俺は予約とか疎くて全然わからないから。
この前確認したら、
照「キャンセル料?今からだと多分かかるね。…何?妹来れなくなったの?」
翔「いや、来る!ちょっと聞いただけ!ありがと」
こんな感じで一瞬不審に思われたけど、めんどくさいからそのまま妹が来る設定で当日まではメンバーにも通すことにしよう。
Fin.
名古屋編に続きます^^
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます!初めてのコメント、とっても嬉しかったです!少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして!!翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました!!翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです!名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます!更新頑張ってください! (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2021年7月26日 11時