推し問題 ページ20
結局また翔太くんにご馳走になってしまった。
「いつもごめんね」
翔「先輩と飯行ったらちゃっかり奢ってもらうけど笑
Aにご馳走するくらいは稼いでるから、これからも気にしないで」
「ありがとう、ご馳走さまです」
そんな翔太くんがすごく頼もしく見えた。
今日もタイミングをずらして私が先、翔太くんが後から店を出てお別れすることになった。
名残惜しい中「じゃあ」と言いかけた時、
翔「一つだけ聞いていい？」
「ん？」
翔「なんで胸筋好きなの？」
「え！？」
再びの胸筋話にビックリする。…さっきの照くんの話、気にしてるのかな？
「んー…なんか逞しく見えるというか、男の人らしい筋肉って感じがして昔から好きなんだよね」
率直な意見を述べた。
翔「…ふーん。俺、絶対照越えするから」
「鍛えるの？」
翔「そう」
「今だってあるでしょ？」
翔「見たことないでしょ？」
「…ないけど」
翔「いつ見る？」
「！！」
翔「わはっ！なんちゅー顔！うわぁ〜えちえちだな〜笑」
そう言ってケラケラ笑い出す翔太くん。
…もう。
また揶揄うんだから。
翔「でもマジでめっちゃ鍛えよ」
「燃えてるね」
翔「稽古も始まるし丁度いいや」
「そっか、ますます忙しくなるんだもんね、、」
翔「大丈夫。ちゃんと連絡するよ」
「ありがとう。でも、無理はしないでね」
翔「はい」
そう言って両手を広げてくれる。
この甘いモードの翔太くんが私はたまらなく大好きだ。
なので私もぎゅっと抱きつきながら頑張ってみる。
「…翔太、大好き」
翔「…」
「…」
翔「急じゃん」
ぽそりとそう呟いた翔太くんは、顔を赤くして自分の胸に手を当てている。
ただ名前を呼ぶだけなのになんでこんなにも緊張しちゃうんだろ。
相手が翔太くんだからだとは思うけど。
結局その頑張りもなんだか翔太くんに茶化されてしまったので、今度こそ帰ろうと手を振ると、手首をつかまれそのまま軽いキスを落とされる。
翔「今茶化されたと思ってムッとしたっしょ？」
「…した」
翔「ふははっ素直！笑」
「もう」
翔「茶化してないから。マジで嬉しかったしドキっとした。ありがと」
そう言って優しく微笑んでくる。
あぁ、好きだなぁ。
翔「家着いたら連絡してね」
「うん」
こうしてまた一つ、彼の新たな一面を知ったのでした。
Fin.
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
