推し問題 ページ19
翔「自分で聞いときながら、自分が想像する答えじゃなかったことに結構戸惑いというか、割とショック受けてる自分がいて」
「え、ごめん…」
翔「いや、それはAのせいじゃない。
なんかさ、Aは最初俺らの事全然詳しくなかったじゃん？それが今では全員の名前覚えて、詳しくなって、色々見てくれて…めっちゃ嬉しいしありがたいし、幸せなの」
「うん」
翔「でも、なんつーかそれが逆にちょっと寂しくもあるっていうか…分かる？」
翔太くんが突然私に委ねてきた。
「うん…なんとなく分かるよ」
翔「自分だけのAがちょっと遠く行っちゃったみたいな感じ」
「…うん」
翔「てか自分だけのとか言っちゃった笑 恥ず…」
そう言ってまた唇を尖らせて水を飲んでいた。
「なんか、ちょっと意外だったかも」
翔「なにが？」
「翔太くんてあんまりそういうの気にしないタイプなのかなって思ってたから」
翔「引いちゃった？」
「全然。むしろ嬉しかったし…もっと好きになった」
翔「え…」
「翔太くんの意外な一面を知れた気がする」
翔「言っておくけど俺、結構面倒臭いよ？」
「ふふ、うん笑」
翔「だいぶワガママだったりするし」
「うん」
翔「気まぐれだったりもする」
「うん」
翔「…嫌じゃない？」
「全然嫌じゃない。それも含めて翔太くんでしょ？…私てっきりフられちゃうのかと思った」
翔「は？なんで？」
「分かんないけど…知らないうちに何か気に触ること言っちゃったかなって」
翔「…それは完全に俺の口調とか態度の問題だわ。
ごめん、不安にさせて」
「ううん。今は安心してるから平気」
翔「A」
私の名前を呼びながら、テーブルの上に置いていた私の手を取り握りしめてくる。
翔「俺、生半可な気持ちでA付き合ってないから。それなりに覚悟決めてる。だからそんな簡単にフられるとか思わないで」
真っ直ぐと私を見つめるその瞳を見た時、少しだけ自信を持つことができた。
それに、
翔太くんて、私が思っていたより遥かに恋人に対して甘い人なのかもしれないって…
すごくドキドキした。
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
