推し問題 ページ18
なんだか今日は私ばかり話していたような気がする。
珍しく翔太くんがメンバーの話をするからちょっとだけビックリした。
私も今では全員のことが好きだし、応援したい気持ちでいっぱい。
…もちろん翔太くんへの好きはかなり特別だけどね。
翔太くんの方から感想を聞いてくれて嬉しかったし、少しでも伝わればと思って色々話したつもりだった。
だからてっきり翔太くんも喜んでくれると思ってた。
だけど何故だろう…
今目の前にいる彼は、なんだか少し不機嫌に見える。
「翔太くん」
翔「んー？」
「なんか…怒ってる？」
翔「怒ってないよ、別に」
「でも…あんまり話さないね、今日」
翔「そう？」
…やっぱりどこかぶっきらぼうだ。
さっそく何か嫌われることしちゃったのかな。
胸がザワザワして、ちょっと不安になる。
トントン
ノックと共に店長さんが入ってきた。
店「30分前でラストオーダーだけど、どうしましょう？」
翔「A何か頼む？」
「ううん、大丈夫」
翔「俺もいいかな…大丈夫です！」
店「了解！今日も急かしちゃってごめんね」
そう言って店長さんは去って行った。
残り30分か…
2時間てあっという間だな。
これから翔太くんは舞台の稽古でますます忙しくなるって言ってたし…
ちょっとだけ寂しいな、なんて思いながら翔太くんの方をチラッと見ると、翔太くんもこちらを見ていた。
さっきから目を合わせて話していたはずなのに、こうしてふいに目が合うだけでドキっとするなんて、変かな。
翔「ごめん」
「…え？なにが？」
な…に？もしかして私、フられる…？
翔「楽しい時間にするはずだったのに、なんか俺のせいで気まずい感じというか、ちょっと怖い思いさせちゃったりして、ごめんね」
「全然…そんなことないよ。今日も楽しかった。私ばっか喋っちゃったけど…」
良かった…別れ話では無かった。
翔「それは俺が質問責めしたから。俺、Aがどんな感じで俺らのこと観てるのかってめっちゃ気になってて。俺らってか俺のこともだけど…」
ポツリポツリと翔太くんが話してくれる。
翔「結構自惚れちゃってた自分が恥ずかしいっつーか、さっきも普通に照に嫉妬しちゃって。
不機嫌になったのは事実です…すいません」
そう言って罰が悪そうに顔を赤らめる翔太くん。
正直、驚いた。
翔太くんも嫉妬とかするんだ。
そういえば前に家に泊まった時も元カレに嫉妬したって言ってたっけ、、
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R(プロフ) - sakiさん コメントありがとうございます！初めてのコメント、とっても嬉しかったです！少しでもご期待に応えられるよう、楽しみながら緩やかに更新していきたいと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年8月1日 15時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして！！翔太くんの話と気になり、一気読みしてしまいました！！翔太くんとヒロインちゃんの関係がとっても大好きで、文章もとっても読みやすいです！名古屋編のホテルでは2人のイチャイチャも見れるのかなと勝手に期待してます！更新頑張ってください！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: f85547084c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年7月26日 11時
