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Twentyone ページ25

『さぁて、どうしようかな…』


結局レオナに



「1番早い解決策はお前があのタコ野郎が喜ぶ事をすりゃいいんだよ」



と、まぁ適当にアドバイスをくれてはよ出てけと植物園から追い出されました、はい



『アズールが喜ぶ事、って言われてもなぁ…』



まともに話を聞いてくれる状態じゃないのにどうやって喜ばせろって言うんだよあの王子



『はぁ…ヤダなぁ…』



寮に戻る気分に慣れないので林檎の木の下にあるベンチに座り込んでため息をつく



チュンチュンと足元で飛び跳ねる鳥を見てお前達は楽でいいよなと話しかけゴロンとベンチに寝転がる



『あれは嫉妬…じゃない気がするんだよねぇ…』



昔に何度も感じた事があるこの感じ。きっと嫉妬とかじゃなくて嫌われたのかもしれない



3人は"昔の私"を知っている。それはまぁ酷い酷い私を。きっと思い出話をしてたら思い出して愛想が尽きたんだ



『恋なんて関係無しに、泡になって消えたいな…』



ボソリと静かに呟いた言葉は風に揺られ音を立てる木の音によって掻き消された



『なんてね…』



「何言ってんのA」



『ッ!?』



フッと自傷気味に笑うと背後にある林檎の木の上から聞き馴染みのある声が聞こえて体を起こして後ろを向くと、いつも以上に怒った表情のフロイドが木の上で寝そべっていた



『ふ、フロイド!?な、なんでここに…』



「オレがここで寝てたらAが来たんじゃん。それより、さっき言ってたの、本気で言ってる?」



たまに出るフロイドの低い声。でも今はそんなの比にならないくらいに怒りが含まれてて、背中にヒヤリとした感覚を覚える



さっき言った事、聞かれてたんだ…



「ねぇ、本気で言ったの?本気で消えたいの?」



『本気だよ、って言ったら?』



昔の私は大っ嫌い。この世から消してしまいたい程



ニコッと笑った私に対してフロイドは辛そうな表情を見せた






__________ポチャンッ____

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ただの腐女子 - これ…ホントにイドアズですか?オクタ監って感じかするのですが…????? (2021年12月2日 2時) (レス) @page42 id: a9c9d2d284 (このIDを非表示/違反報告)
萌絵(プロフ) - カレー作ってもらうって……カリム君カレー嫌いじゃなかった? (2021年10月5日 22時) (レス) @page33 id: 7848a62cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月23日 22時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜘蛛姫 | 作者ホームページ:http://sinngati  
作成日時:2020年5月22日 2時

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