笑って手を取って欲しい ページ24
貴方side
……最近、周りがいつも以上に変だ
別に今までも頭がイカレてて可笑しかったんだが、最近は尚のことそれに拍車がかかった気がする
何時からとかそんなん覚えてない、多分何時もの忘れるやつだ
今もほら、こうして教室の窓辺の席に座って本を読んでるとやってきやがった……
五条「Aーー!!」
貴方「ん?」
五条「お手」
貴方「この今読んでる百人一首図鑑の付録の札、アンタの手に刺してもいいってんならしてやる」
五条「動脈?」
貴方「動脈」
五条「ごめんなさい」
貴方「ん」
最近、何故か周りの奴らはヤケに俺の手を触ろうとしてくる
別にそれ自体はどうでも良いし好きにしてろって感じなんだが、如何せん読書や睡眠の邪魔なんだよ
正直コイツら殺してもいいなら叫ばれるとうるせぇから喉潰してからぶっ殺してぇ……俺の時間は他者が無闇に使っていいもんじゃねえよ
お陰で最近じゃあ集中して本も読めねぇ
貴方「いい加減怒ってもいい頃なんだが?何だ?
お前ら揃いも揃って、心の底から何よりもウザいんだが……」
五条「まぁまぁそう怒んないでよ、顔には出てないけど本を持つ手に力が入ってるのバレてるからね〜?
許可しなくても本で殴ろうとしてたね?
………実は今皆勝負してるんだよ」
貴方「“俺が手を取る”事以外にも勝利条件あんのか」
五条「流石、理解力の鬼め
そうだよ、んで今A以外の1年2年と僕とおっさんと七海らと勝負してんの!いやぁ中々勝敗が決まらなくてねぇ〜」
当の本人そっちのけで勝敗に組み込まれる俺の気持ち全無視かよ
ま、この人らしいっちゃらしいけど
七海さんとゆーくんと恵が止めてくれそうだと思ったがあの人達もそっち側かよ
貴方「時間の無駄」
五条「Aからしたらそうなんだろうね〜」
貴方「……さっさとどっか行け白イソギンチャク」
五条「えー……ごめん、分かったからその地味に分厚い本構えるのやめて?」
はぁ……これで漸く暫くは一人で静かに本が読める
五条「あっそうだ」
教室から出ていこうとしている五条先生は突然手を止めて俺の方を向いた
五条「好きだよA、それだけは忘れないでね」
貴方「……………」
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朔夜(プロフ) - ひぅ!!感激です(´;ω;`)ありがとうございます!!!わがまま叶えて下さりありがとうございました!(´;ω;`) (2021年11月20日 0時) (レス) @page9 id: 26719b6b9f (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 朔夜さん» 成程、分かりました!本編のネタバレにならない程度にやってみます!初めましてでリクエストして下さって嬉しいです!! (2021年11月19日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 主人公がもし夏油傑側だったらとか読んでみたいです……|´-`)チラッ 初めましてで図々しいのですが(´・ω・`) (2021年11月18日 11時) (レス) @page7 id: 26719b6b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2021年11月18日 10時