温もり ページ7
リンside
正式(？)にリヴァイ班の一員になった私は翌日班のメンバーに軽く自己紹介と挨拶をした。
「リンって言います。リヴァイ兵長に拾われて此処にきました。宜しくお願いします。」
ぺこりとお辞儀をする
「可愛い名前ね！私ペトラ、宜しくね！」
「けっ、兵長に気に入られたからって調子乗んじゃねーぞクソガキ」
「オルオ！」
綺麗なお姉さんと変なお爺さんがやりとりしているのを見て2人の男が笑っていた。
名前はエルドと、グンタと言うらしい。
「何ギャーギャー騒いでやがる。」
相変わらずの不機嫌そうな顔でリヴァイが歩み寄ってきた。
「リヴァイ！」
「…え、？」
4人は私がリヴァイを呼び捨てした事に対して驚き固まっている。
面白い顔をして。
「て、手前！リヴァイ兵長を呼び捨てだと！？
何様のグギャ！！………」
オルオが反論しにかかったと思ったら舌を噛んで伸びている！！
「はぁー……いつもの事だから気にしないでね。」
ペトラが呆れ顔で言う。
「ところで、リンはいくつなの？」
「15」
「そうなんだ。じゃあ、ご両親は？」
無言で首を横に振る。
私の素振りを見てペトラは気まずそうに謝った。
「別に良いの。だからそんな顔しないで…」
「リン！これからは私の事をお母さんだと思って良いのよ！」
「え？」
胸をドンっと叩いて力強く言う。
「ははは、お母さんって歳じゃないでしょ。
そうだなー。じゃあ、お姉ちゃんでいい？」
可笑しくてわらってしまったが、『お姉ちゃん』という提案に我ながら上手く思う。
ペトラは僅かに顔を赤くして嬉しそうに頷いた。
そして私を抱きしめる。
「わっ………！」
いきなり抱きしめられてびっくりしたが嫌な気は全くしなかった。
「(これが……人の温もり……………)」
じんわり心が温かくなるのを凄く久しぶりに感じた気がする。
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作者名：モノくろ | 作成日時：2018年4月5日 16時
