学ランのシルバーさんと探偵の私。 (ページ11)

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ゴールドさん。ページ11

「私･･･？そもそも、そんなボールペンみたいなものが凶器だなんて･･･」

「これは、ペン先が注射器状になっていて、インクの部分に毒が入っているという形です。

なんなら試して見ましょうか？貴女のその体で。」

確かに、インクの部分を見てみると黒や赤などではなく、透明。

櫻井さんに、どんどん罪を暴かれていく安西さんは返す言葉がないのか、反論しない。

さっきのような、勢いは消えた。

「ちなみに、田中さんの首筋についた傷のような跡はメイクです。

メイクさんもこの計画の仲間だったのです。
勿論メイクさんだけではなく、ADさんやスタッフさんもですけど。

そこで田中さんには、東さんのスカーフにべっとりと付着していたので、擦り合わせるようにしてくれと私がお願いしました。」

安西さんの顔が見る見るうちに白くなっていき、最終的には俯いた。

そんな安西さんに向かって、櫻井さんは淡々と話をし始めた。

「安西さん。もう、いいんじゃないですか？」

「･･･」

「･･･前言撤回。時効です。早く全て吐き出して、楽になりませんか？」

すると、安西さんの人が変わったかのように拳を強く握りしめ、大きな声で叫ぶかの如く喋りだした。