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それからというもの、雨が降ると必ずあの二人を見つけた。
…雨宿りをするくらいなら、どこかに出掛けても良いのではないかと思ってしまうくらい。
それにその頃、俺はあいつと会っている女が気になっていた。
近くの店の親父に聞くと、
「不思議なもんでな、何ヶ月前だったかな?いつからか、雨が降ると必ずと言っていいほどあの二人が来るようになったの。あまりにも楽しそうにするから、何だか声掛けづらくてね」
こんな風に答えた。
ますます謎は深まるばかりだ。
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何日か経ち、雨が降った。
その日はあいつは来ておらず女だけがいた。
「……雨宿りしていいか」
「…!どうぞ」
何とも気になってその日は、話し掛けて雨宿りをした。
「傘、持っているんですね」
と話し掛けられた。
「……そいつはお互い様だろ」
「まあ、そうですけど」
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作者名:土方美零 | 作成日時:2018年10月5日 21時