検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:10,539 hit

実は ページ6




「あ…、総悟」


さっきの話聞こえてたかな…。


「おお、総悟!調子はどうだ?」


近藤さんは明るい調子で、そう聞いた。

見ると、総悟はさっきよりも顔色も良く、薄く笑みを浮かべ


「ええ、すっかりよくなりやした」


と答えた。


声色から、元気になったのがうかがえて少しホッとした。


「総悟、ご飯食べる?」

「ん……、食べやす」


ちょっと待っててと、私は部屋を後にした。






部屋からAちゃんがいなくなるのを見計らってか、総悟がおもむろに口を開いた。


「……近藤さん」

「ん?」


聞かれる言葉はなんとなく分かっていた。


「……あの話、したんですか」


あいつに、と付け加えて総悟は言った。

思わずばつが悪い表情になった俺に対し、総悟は遠い目をして


「そんな話も出来るくらいに…、あいつはここに馴染んだってことっすかね」


そう言った。


「そうだなァ…」


…確かにそうだ。


きっかけは少し違っていたが、もうAちゃんがここにいて、笑ってることが当たり前になりつつあるのだろう。


「まあ、それもいつまで何ですかねィ」


総悟がそう言う。小さな呟きだったかもしれないが、二人しかいないこの空間でのその言葉は、やけに重く感じた。



いつもと同じ→←さすがに…。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方美零 , 沖田総悟   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜葉(プロフ) - 土方美零さん» はーいっ!!楽しみに待ってます!! (2019年5月12日 3時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)
土方美零(プロフ) - 桜葉さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。続きも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年5月4日 22時) (レス) id: 4eef42f134 (このIDを非表示/違反報告)
桜葉(プロフ) - 続きが楽しみです!!更新待ってます!ペコリ((・ω・)_ _)) (2019年4月20日 13時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:土方美零 | 作成日時:2018年12月31日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。