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プロローグ ページ3
“昔”のことは思い出せない。
それは、忘れてしまったことが思い出せないのと同じ。
今日も今日とて思い出せずにただただ廊下をふらつく。
＿＿＿＿＿会いたい＿＿＿＿＿
“昔”のことを思い出そうとすると浮かんでくる単語。
嫌でも浮かび上がってくる単語。
その単語と共に浮かんでくる、執拗に私に絡んでくる彼奴の顔。
どうしてなのかはわからない。
心の底から軽蔑紛いなことをしているのに。
だからといって、恋愛感情は無い。
彼奴が私の“昔”と何か繋がりがあるのか。
それともただ単に、タイミングが被ってしまっただけなのか。
そんな簡単なことすらわからない。
...考えていてもしようがない。
寝てしまおうか。
そうして私は眠りについた＿＿＿＿＿
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作者名：崖まき | 作成日時：2018年2月13日 1時
