10.赤い恋人 ページ32
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「 それでね!ニカが… 」
「 はははっ、うんうん 」
プライベートでこんなに健永と話すの
ひさしぶりかも。
そう思っていたところに 健永が
「 ガヤさんにこんなに話聞いてもらえるのひさしぶりだね!嬉しくていっぱい話しちゃった 」
なんて嬉しそうに笑うから
俺も嬉しくて健永の髪をワシャワシャ撫でた。
「 千賀〜ちょっとこれ見て!まじすげえから! 」
「 あ、呼ばれちゃった。いっぱい聞いてくれてありがとね! 」
「 ふふ、全然 」
向かい側の席にいるニカに呼ばれた千賀を
見送って、枝豆に手を伸ばすと
今度は俺が渉に呼ばれた。
「 たいすけ〜 」
「 なあに〜 」
「 斜め前のおちびが不貞腐れてるよ 」
「 えぇ?みやかニカに何かされたの? 」
「 ……はぁ 」
え?なんで?
コソッと耳打ちしてきた渉に
頭にハテナマークを浮かべる。
“斜め前のおちび” が誰のことか、なんて
そんなのわかるけど
なんで不貞腐れてるのかはわからない
「 太輔だよ。お酒のせいもあるけど 」
「 え? 」
「 ほら、健永と仲良くやってたでしょ?それが気に食わなかったっぽい。お酒入ってて熱くなっちゃってるから余計に 」
「 あ〜…、ふふ、かわい 」
嫉妬、ねぇ…
めーーっ…ちゃくちゃかわいいな…
「 きたやま? 」
「 っ、な、なんだよ? 」
俺がコソッと呼ぶと
強がっていつものように返事をしたひろ。
そんなひろを今度は
口パクで呼んだ。
「 (こっ、ち、来ーて?) 」
「 …〜〜っ、! 」
あーあ、顔真っ赤にしちゃって…
ホントかわいいんだから。
「 (はやく〜) 」
「 …〜〜っ、だあーーっ…!」
「 クスッ… 」
…ちょっと、かわいすぎるから
その真っ赤な顔は
アルコールのせいってことにしておくね
「 みっちゃ〜ん、まだぁ? 」
「 よっ、よこーさんまでっ……! 」
「 ぷっ…… 」
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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます!読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします^^ (2017年2月15日 0時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉花 | 作成日時:2017年2月13日 0時