06.サイレントラブ ページ18
.
ツアーに向けた今日分の打ち合わせが
思いのほか早くおわり、
ニカ千が「久々に全員で飯いこうぜー！」と
目をキラキラさせて言い出した。
あまりのはしゃぎっぷりに
俺たちは笑って顔を見合わせた。
「ね、もうみんな仕事ないんだからいいじゃん〜」
視界の端では、全員で行きたくて仕方ない健永が
俺らの顔を交互に見て声を上げてる
はは、かわいいやつ、
「どうなんだよー！」
「うるせーなー。いいよ、いこうぜ」
「いいの？！本当に！？」
「んははっ、なんなんだよ。行きたいんだろ？」
「うん！行こうすぐ行こう」
北山の 行くぞ、という言葉を聞いて
「よーし！行くぞー！」なんて、
張り切って楽屋のドアを開けた健永に
渉が声をかける。
「けーんーと、ジャケットとバッグ忘れてる」
「…あ。」
「ぷっ…千賀、やっぱ抜けてんなー」
「こんなこと誰にでもあるってば！
ね！ちっちゃいおっさん」
「おい、巻き込んだ上にディスんのやめろ」
「あははっ、千ちゃんいいぞー！」
健永がなぜか北山を巻き込み、
北山はすかさずツッコミを入れる。
それが宮田の笑いを誘い、
そこからまたガチャガチャしてきた。
俺はそれを見て、「高校生みたいだなぁ…」
なんて笑うだけ。
こうやってメンバーのやり取りを見てるのも
案外楽しかったりするんだ。
なんて思いながらも、
「おらおら〜置いてくぞ〜」
たまのひと声で、俺とわたとたまは
騒がしい４人の横を通り抜けた。
背中で「うーーっわ！」とかなんとか
これまた騒がしい声を聞きながら。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします＾＾ (2017年2月15日 0時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、！更新大変だと思いますが頑張ってください！ (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉莉花
| 作成日時：2017年2月13日 0時
