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04.嫌いな所 ページ12

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「さっきだっていきなり呼んだのに、ん？って。

しかも、ん？って声、優しすぎだし」


「……は、はぁ、」








まさかのツンデレパターン……





なんだ、てっきり別れ話かと…

にしても かわいすぎる…









「あと、俺抱かれるなら抱く方がよかったのに

上手いこと丸め込まれた！色気で！」


「待った、今も抱かれる方嫌？」


「……っ、」


「北山さん…？」








俺の質問に、いきなり

喋らなくなったひろ。





あれ、もしかして

まずいこと聞いた？



いやでも聞いとかないと

これからひろが…









なんて考えてたら

聞こえてきたひろの言葉。







「いや、じゃない……

いつもと違う太輔見れるし…」


「じゃいいんじゃん」







自分で言って

耳まで真っ赤にしてる




ひろをぎゅっと抱きしめたら

さらに怒られた。








「…っあー！もう本当嫌い！ばーーか！」








なんかよくわかんない

地雷踏んだっぽい








「もー、なんで怒るのー」


「俺ばっかキュンキュンしてる！

太輔は年上の俺より余裕そうでむかつくんだよっ」


「…っ、ひろ！」









一度は離したひろを

もう一度バッ！と抱きしめたら

離せ離せってバタバタするひろ。








だってひろが悪いんだよ、

かわいすぎるから。









「おれ余裕そうに見える？」


「…見える」


「そう？俺ひろの前だと全然余裕ないんだけど。」









ひろ、コロコロ表情も

雰囲気も変わるから




ついていくの大変だし、俺の方こそ

キュンキュンさせられっぱなしだもん。









「ねぇ、でも好き？俺のこと」


「わかってんだろ…」


「わかんないなぁ」







ごめん、わかってる






わかってることも

わかってるだろうけど。









「…バッカじゃねえの…」


「ね、どうなの？」


「……好きだよ…！嫌いだけど好き！」









あ〜…

だめだこりゃ









「俺も。俺も好きだよ」









そう言って触れるだけの

軽いキスをしたら




恥ずかしさからか

涙のたまった目で

キッと睨まれた。









このままひろの真似したら

ひろ泣いちゃいそうだから




ひろの真似して “嫌いな所” を言うのは

また後にするね、









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