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「俺…もう北山がいないとダメみたい」









きたやま、まだ少し泣いてるのに無理していつもみたいにしようとするから、余計に涙声になっていて、そんな声聞きたくなくて。
親指で北山の涙を拭いながら言えば、北山の腕が俺の首に巻きつけられた。


ベッドに腰掛ける俺を、ベッドに右膝をかけて北山が力いっぱい抱きしめるから、勢い余って後に倒れてしまいそうになる。…なんて幸せな重みなんだろう









「もう、いいからっ…そんな悲しそうな顔すんな…」


「うん、ごめん」


「…藤ヶ谷が悲しそうにしてると、俺も悲しい」









だから、笑って…


そう言った北山の顔が近くなって、気付けばキスをされていた。比率的に考えると俺よりもうんと少ない北山からのキスが愛おしくて腰を抱けば、唇が離れて、大きな瞳が俺を捉える。


眉を下げて俺を見下ろす北山のふわふわな髪が邪魔そうで、耳にかけてやると北山はふわっと笑った。…やっと、笑ってくれた。









「…そうやって」


「ん?」


「そうやって藤ヶ谷が俺の髪耳にかけたり、直してくれたりしないと、俺そういうの気にしないから、どんどんカッコ悪くなっちゃう、から…さ、な?」


「ふふ、任せてください」









「お前のは俺がやってやるよ」


そう言って俺の髪をくしゃくしゃにして子供みたいに笑うから、その腕を取ってベッドに押し倒した。

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茉莉花(プロフ) - 充瑠さん» コメント、また、いつもお読み頂きありがとうございます。短編集ですね!かしこまりました、お気持ちを伝えてくださりありがとうございます…! (2018年3月12日 20時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、コメントありがとうございます。わっ…本当に思いつきで何気なく書いた作品が作者様の感性により、良いものに仕上げられているような、そんな感じがしています…素敵なコメント本当にありがとうございます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - ゆうりんさん» はじめまして、私には勿体無いくらいのお言葉の数々…ありがとうございます。いつも書いている途中で悩んでしまう事があるのですが、こうしたお言葉を頂けると本当に嬉しいです…!また、シリーズ化も前向きに検討しておりますので待っていてください^^ (2018年3月5日 18時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいていますが、コメントは初めてです。茉莉花さんのお話、繊細で大好きです!どちらかというと短編がちょこちょこいろいろなお話を読めて好きなので、こちらのシリーズ化も楽しみにしています!! (2018年3月5日 1時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - タイムリー式にする事でフィクションがこんなにもノンフィクションに感じたられて、より身近に2人の生活感や雰囲気を味わうことが出来る事に感動しました!!このシリーズの短編もかなり気になります!!茉莉花さんの世界へまた是非連れてって下さい!! (2018年3月4日 16時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉花 | 作成日時:2018年2月14日 17時

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