それじゃ、届かないの ページ6
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今日は２人揃っての休日。
だからショッピングがてらデート
…なんて言いたいところだけど、
平日とは言え
まだまだ人が多いであろうこの時期に
俺たち２人きりで買い物なんてできないから
今日も家で過ごすことに。
いわゆる、お家デート。
「コーヒーでも飲む？」
寝起きでまだ少し眠いのか
ソファに座って時折頭をかくかくさせる北山に
そう聞けば 目をこすりながら
こくっ、とかわいらしく頷いた。
キッチンで準備をしながら
まだぽやぽやしてる北山を見ていると
眠そうにしながらトコトコ歩いてきたから
俺が運ぶから座ってていいよ、と声をかけると
今度は んーん、と首を振った。
「どうかした？」
「たまにはさぁ、朝から晩までくっついてるのもいいかなぁ〜って…」
「っ、」
もう、どうして朝から
そんなかわいいこと言うのかな…
「きたやま、おいで」
今日は一段とかわいらしい北山に
耐え切れなくなって、腕を広げた。
そしたら、嬉しそうにふにゃっと笑って
そっと俺の胸に飛び込んできてくれたから
しばらく腕の中に閉じ込めておくことにした。
世の中のカップルのようなデートは
俺たちにはできないけど、
それでも十分すぎるくらい幸せ。
「ん、もうすぐかも」
「ふじがや…」
もうすぐでお湯が沸きそうだからと
体を離すと、北山が俺の上着の裾を
ぎゅっと掴んでいた。
首をかしげると、
北山がまた爆弾を落とすもんだから
今離したばかりの体を
もう一度ぐいっと引き寄せた。
「……キス、して？」
「〜〜っ、…ちょっとマジで……」
「…してくんないの？」
「……ほらコーヒーできるよ」
「もぉ」
そう言って俺が背を向けると
背中にぴたっとくっついて
いじけたような声を出す北山は
本当にタチが悪い。
どうせ今のこの行動は
「こうすれば藤ヶ谷は折れる」とか
計算されたものじゃなくて、
「なんでしてくれないの、俺のこと見てよ」って
そう思ってるだけで、
無意識のうちにやってる…ってやつ。
自覚がないってとこが恐ろしい。
「なんで無視すんのふじがやぁ」
「……」
……頼むから夜まで待って、
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茉莉花(プロフ) - mさん» もう少し可愛くできたら良かったな．と思っていたので嬉しいです。泣 ありがとうございます！ (2018年3月14日 23時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 北山さんの可愛いさが溢れすぎてこっちもどうしたらいいか分からなくなりました(T ^ T) (2018年3月7日 21時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、嬉しいお言葉ありがとうございます…！今年も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年1月7日 12時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 茉莉花さんの短編集、大好きです！新年も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2018年1月7日 0時) (レス) id: c77716ecbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2018年1月7日 0時
