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言い訳せずにはいられない ページ13

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無事に主演舞台の初日が幕を閉じた。









着替えたり、確認することがあったりして

終演後一時間は、劇場の中にいた。








そして、舞台の確認が済んだ後も、

インタビューがあったり、

雑誌のアンケートを書いたりと

帰路についたのは午後11時過ぎ。









無事に主演舞台が幕を開けたものの、

ここ最近ずっと緊張とプレッシャーが

心に居座っているせいか、

一気に疲れが押し寄せてきた。









ちょっと、疲れた…




けれど、充実しているのは確かで。









他の事を考えられないほど稽古に打ち込んだり、

どうなるのかとイメージしながら眠ったり、

今日まで充実していた。

これからはもっと充実する。









…なんて、いっぱいいっぱいになった頭で

ぼんやり考える自宅までの30分。









「お疲れ様でした」









今日はマネージャーが送迎をしてくれたから

駐車場でそう声を掛けてくれるマネージャーに

お礼を言って車のドアを閉めた。









「ふう…」









息を吐きながらエレベーターに乗り、

考えるのは、北山の事。









いつもは半同棲状態で、

割と一緒にいる方だとは思うけど、

ここ最近はお互い忙しくて

全くお互いの家を行き来していなかった。









だから、ここ最近は北山花粉大丈夫かな…なんて

考えながら天気予報を見ていた。









最近は暖かいから苦しんでるんだろうなぁ

マスク姿の北山を思い浮かべながら

玄関のドアを開けると

リビングに明かりがついている。









それを見て慌てて足元を見ると、

北山の靴が置かれていた。









「っえ…?」









忙しいのに、来てくれたの?









「きたやま?」


「あ、おかえり」


「来てくれたんだ」


「んー、まあ」


「…起きて待っててくれたんだ?」


「は、そんなんじゃないし」









じゃあなあに?





北山の頭に手を置いて、そう聞けば

北山は俺から目を逸らした。









「み、観たい番組あったし、風呂も入ってたし。だからこの時間になっただけだし」


「…へえ?」









嘘ついちゃって。









「へえって、嫌な感じー藤ヶ谷さいてー」


「こらこら」

02→←溢れる



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茉莉花(プロフ) - mさん» もう少し可愛くできたら良かったな.と思っていたので嬉しいです。泣 ありがとうございます! (2018年3月14日 23時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 北山さんの可愛いさが溢れすぎてこっちもどうしたらいいか分からなくなりました(T ^ T) (2018年3月7日 21時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、嬉しいお言葉ありがとうございます…!今年も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします! (2018年1月7日 12時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 茉莉花さんの短編集、大好きです!新年も素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年1月7日 0時) (レス) id: c77716ecbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉花 | 作成日時:2018年1月7日 0時

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