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『狩人ごっこ、とは?』

「ムシュー・剣士(エペイストゥ)は狩人ではないからね、まずは私が狩人について1から伝授しよう。そうしたら早速狩人ごっこの始まりさ!
私と君とで、お互いを狩り合うんだ。"愛"という項目でね」


狩人について教わることは俺にとって得ではあるのだが、その後のお互いを狩り合うというものが理解し難く困惑する。

ましてや愛と言われても、これまで国と騎士団に人生を捧げてきた俺が愛について分かることなど言葉の意味ぐらいしかない為、いまいち話がのみ込めない。

というか。


『愛、といっても男同士で良いのですか?』

「マーベラス!君はとても純粋で素直だね。愛と一括りにされていても、種類は沢山あるだろう?
親愛、敬愛、博愛、寵愛__数多な愛から、最も私達に似合う愛を見つけるのさ」

『それは……楽しいのですか?』

「愛という実に美しいものを想いながら過ごすのも、素敵なことだよ。
さて、愛を見つけたならここからが本番。その愛を使って如何に相手を掻き乱すことが出来るか、これこそが愛の狩人ごっこの醍醐味だ」


この遊び(?)を作ったのは一体誰なのだろうか。随分と凝った謎めくルールに複雑な気持ちになる。

お詫びとして手助けするとは言っても、狩人ごっこをハントさんと行ったとて俺が楽しんでしまえば償いにはならなくなってしまうのではないかと不安になった。
そもそも、これは手助けと言えるのだろうか?


「もうすぐ授業が始まるね。詳しい話はまた時間のある時にしよう!迎えに行くから覚えておいておくれ」


いつの間にか教卓に猫を連れた男性が立っていて、そちらを一瞥するなり返事をする間もなく離れた席へ行ってしまった彼を眺める。
なんだかよく分からないことになってしまったな、と息を吐き出し脱力する。

そっと席に座り直せば、酷く機嫌の悪いレオナ様がこちらに睨みを効かせて尻尾を振り下ろしていた。


「本能だけで動くからだ」

『すみません……反射神経が働き思わず……』


フン、と鼻で返され結構ご立腹だと眉が下がる。
前回のホリデー以来で、如何せん久しぶりに会ったこともあってか今日のレオナ様はよく分からない。
不思議な時に気分が下がるものだから、何をして挽回すれば良いのかあまり浮かばないのだ。


『放課後、グルーミングしましょうか』


あまり得意ではないけれど。



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ぽいんせちあ(プロフ) - すぅぅぅぅ…だぁぁぁいぃぃすぅぅきぃぃでぇぇぇぇす!!!応援してます!! (2022年7月14日 22時) (レス) @page28 id: 29021d68a0 (このIDを非表示/違反報告)
- あっこれ楽しいやつだ…更新楽しみに待ってます… (2022年4月17日 9時) (レス) @page28 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
..... - とっても好きです!!更新頑張ってください!応援しています!!! (2022年1月17日 16時) (レス) id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - このお話最高です!更新頑張ってください! (2021年3月30日 12時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
馬と鹿 - 読みやすく何処か引き込まれる文章に感心します…。謙虚な作者の姿勢に、また尊敬の意を表したい!! 応援しております!! (2020年10月31日 22時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:濁瀬 | 作成日時:2020年7月13日 0時

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