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『………き、緊張、した』
未だに煩く鳴り響く心臓を片手で優しくさする。
男の人、いっぱい、いた。
みんな、見てた。
怖かった。
私、変じゃなかった？
顔赤くなってなかった？
……怖い。
『一年なんて、無理。絶対嫌だ』
私には無理。
だって。
…“男性恐怖症”、なんだもん。
無理なんだよ…！
『騙された…私、騙された……』
そう、私は騙された。
期間が短くて、給料が良くて、裏方の仕事がしたい。
確かに私はそう言った。
そう言ったけどさ…！！
『こんな仕事ッ…ありえない！聞いてないっ！！』
無理。無理無理無理無理無理。
四六時中…とまではいかないけど。
男の人と接しろ？
無理無理無理ッ！！！
『意味分かんないよッ…！！』
私は泣きそうな声で自動販売機のボタンを力強く押す。
下からガコンと飲み物が落ちてくる音がした。
『…いや、自動販売機は何も悪くないよね…ごめん自動販売機』
届く筈もない謝罪をして、飲み物を取り出す。
すると背後から独特の笑い声がした。
この声…。
…………お、とこ。
一気に身体が強張る。
目が泳ぎ、後ろを振り向けない。
「フッ…ククッ……ね、ねえ…フフッ…自動販売機、に…謝罪…とか…ッ」
何でこの人は笑っているんだろう。
なにも、理解できない。
ただひたすらに怖い、それだけ。
「？おーい、聞いてる？君のことだよ？」
君って誰。
私じゃないよね、うん、きっと私じゃない。
そう願うしかない。
「ねっ。だから聞いてる？」
肩に人の手の感触。
男の人特有の、大きな手。
……嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
触らないで、触らないで！！！
『触らないでッ！』
思わず身を引いた。
背中が自動販売機とぶつかり、ドンッと強い衝撃が走る。
目の前には、私よりもかなり背の高い男の人。
私よりも、力が強くて、恐ろしい。
……相葉、さん…。
相葉「え、あ、マネージャーだったの、ごめん。……っあ、そうだよね！！ごめんッ！！」
いきなり自分で解釈をして頭を下げた目の前の男の人。
怖くて、身体がビクッと跳ねた。
違う、この人は偽善者だ。
そうやって優しい人アピールをして私を痛めつけるつもりだ。
相葉「えっと…さっきはどうも。俺、相葉雅紀。君男性恐怖症なんだよね？」
優しい声で聞いてくる。
その声が、怖くてたまらない。
でも質問は返さないと、殴られる。
『…はい』
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ゆめ - すごく面白い作品！！3年も経っているのに突然すいません、、、もしかしたらもうここ自体を辞めてしまっているかもしれませんが、更新楽しみにしています！！ (2020年12月2日 16時) (
レス) id: 49abb5db6b (このIDを非表示/違反報告)
櫻まり - この作品、とても面白いです！更新待っているので自分のペースで無理せずに頑張ってください♪ (2017年12月14日 2時) (レス) id: 372a2ea08d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなるほど、素晴らしい作品で私のお気に入りです♪リクで主人公ちゃんの男性恐怖症が治り嵐と仲良くして行くのが見たいです!!更新楽しみに待ってます!!だんだん寒くなってきたので、身体に気をつけて頑張ってください(^^)応援しています(^o^)/ (2017年10月17日 0時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
Chiba(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！こちらも誤字脱字が無いかハラハラしながら書かせてもらっています！これからもみぃこさん初め、たくさんの読者様にハラハラしてもらいます(ゲス) (2017年9月10日 12時) (レス) id: d6c2fd72ef (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんばんは☆ドキドキしながら読ませてもらってます(^-^)これからの更新も楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiba | 作成日時：2017年7月23日 14時
