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『あ………』
電話越しに聞こえる男の怒った声。
その声だけで私は。
私は………。
『ぁ…………ぁ……』
喉が渇き、身体中の水分が持っていかれる。
車にいることが嫌になった私は呼吸を忘れ車外へ逃げ出した。
スタッフ「お前今何処にいんだって聞いてんだよ！！もう集合時刻過ぎてんだぞ、分かってんのか！！」
『はい、すみません、ごめんなさい、すみません、すみません……』
スタッフ「謝っただけで済むと思うなよ！！」
『ッ！！！』
涙がじわりと浮かんでくる。
駄目だ、駄目だ、泣いちゃ駄目だ。
そう自分に言い聞かせるが、身体は膝から崩れ落ち、車に体重をかけ座り込む。
スタッフ「もういいよ！！本当使えねぇマネージャーだよなあ、毎回！！今回の企画は中止！！お前のせいで、中止になったんだからなッ！！……勿論、責任取ってくれるよな？」
ヒュッと喉がなる。
“責任”取ってくれるよな＿＿＿＿。
この一言だけで、身体中が麻痺した。
電話越しでも相手の妖しくニヤける表情が声色でよく分かった。
よく分かるからこそ、辛く、苦しく、怖い。
スタッフ「……今日の午後7時半、駅前」
スタッフはそれだけ言うと、一方的に通話を切った。
……今度こそ。
『今度こそ、終わった………』
私は今夜、この男に…………。
そう考えただけで鳥肌が止まらず、目眩や頭痛。
そしてついには吐き気までもが私を容赦なく襲った。
『うッ……おう、え…』
思わず口元を手で押さえる。
吐き出すなよ。
吐き出してしまったら、代償にもっと身体中に傷が残るぞ。
『ッんぐ………はぁ…はぁ…』
何とか抑えた私は、もう涙を堪える気力さえなかった。
次から次へと涙が溢れ落ちて行く。
帰りたい。
いや。
帰るよりも。
逝きたい＿＿＿＿。
『死にたい………』
大野「俺らのマネージャーになったから？」
もう振り向きたくもなかった。
声だけで、嫌でも誰か分かるからだ。
『………』
大野「は、なに。シカト？……あーあ、マジでウザってぇな、お前」
そして大野さんは何処から現れたのか。
私の髪の毛を思い切り引っ張った。
『い”ッ……！！！』
大野「お前何様？死にたいならさっさと一人で勝手に死んでろ」
カツンッと音がしたのが分かった。
大野さんと目を合わせないようチラリと地面を見る。
……私のスマホ！！
そしてタイミングも関係ないかのように。
先程のスタッフから連絡が来た。
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ゆめ - すごく面白い作品！！3年も経っているのに突然すいません、、、もしかしたらもうここ自体を辞めてしまっているかもしれませんが、更新楽しみにしています！！ (2020年12月2日 16時) (
レス) id: 49abb5db6b (このIDを非表示/違反報告)
櫻まり - この作品、とても面白いです！更新待っているので自分のペースで無理せずに頑張ってください♪ (2017年12月14日 2時) (レス) id: 372a2ea08d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなるほど、素晴らしい作品で私のお気に入りです♪リクで主人公ちゃんの男性恐怖症が治り嵐と仲良くして行くのが見たいです!!更新楽しみに待ってます!!だんだん寒くなってきたので、身体に気をつけて頑張ってください(^^)応援しています(^o^)/ (2017年10月17日 0時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
Chiba(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！こちらも誤字脱字が無いかハラハラしながら書かせてもらっています！これからもみぃこさん初め、たくさんの読者様にハラハラしてもらいます(ゲス) (2017年9月10日 12時) (レス) id: d6c2fd72ef (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんばんは☆ドキドキしながら読ませてもらってます(^-^)これからの更新も楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiba | 作成日時：2017年7月23日 14時
