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『私が何をしたって言うのよ……』
さっきから私の口から溢れるのはため息ばかり。
何で私が悪者になるワケ？
何もしてないじゃん。
ねえ、何でよ。
『………………腹立つ』
嵐にも。
………自分にも。
言い返したいのに、言い返せない。
男の人を前にすると、緊張するし、怖いし、何を言いたかったのかも頭から飛んで行ってしまう。
男性恐怖症の自分が大嫌い。
でも、アイツは……。
『アイツはもっと大嫌いッ……！！』
口の中に血の味が広がる。
身体に熱がこもるのが分かる。
私は一つ大きく深呼吸をしてから、大野さんと二宮さんを迎えに駅へ車を飛ばした。
苛立っている私とは対照的に。
車内には切ないバラードが流れていた。
私にはそれを止めることが、出来なかった。
神経を逆撫でされているのにも関わらず。
何故か。
止めることが出来なかった。
・
・
駅に着くなり、待っていたのは地獄だった。
大野「17秒遅刻、遅ぇよ」
『ッ！ごめ、なさい……』
二宮「ふざけてんの？もういいよ、俺らタクシーで帰るから」
『えっ………で、でも』
大野「は？一度言った事は聞き取れよ」
二宮「はい、じゃあもう君邪魔だから。お帰り下さ〜い」
駅に取り残される、私、一人。
本当に大野さんと二宮さんはタクシーを拾って帰って行った。
虚無感。
無心。
虚ろな目。
あんな事を言いたいだけ言われておいて、顔も上げられず言い返せない自分の弱さ。
ふざけてる。
全部、全部、ふざけてる。
『クソッ………クソォ…！！』
目尻が熱くなり、視界が歪む。
喉が痛くなる、熱い。
涙が溢れてしまう前に早く車へ戻らないと。
今の私なら、大声で泣いてしまいそうだ。
『………帰ろう』
帰ってしまおう。
もう、何も。
この仕事で得るものは無い。
覚束ない足取りで。
車を見つけると。
もう心の限界だった。
涙が止まらなかった。
・
・
『もうさ、アイツらガキかってんの！！』
ビール片手に酔っ払う私。
部屋は真っ暗にし、部屋を照らすのはパソコンの鈍い光だけ。
見た目はただの自分の部屋に引きこもるパソコン中毒者。
タイプ音が虚しく響く。
『だよねえ、“なごなご”さんもそう思う〜？』
今個人チャットで会話してるのは“なごなご”さん。
今お気に入りのスマホのRPGゲームで知り合った人だ。
何かと気が合い毎晩こうしてチャットで会話している。
『酔ったぁ〜！！』
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ゆめ - すごく面白い作品！！3年も経っているのに突然すいません、、、もしかしたらもうここ自体を辞めてしまっているかもしれませんが、更新楽しみにしています！！ (2020年12月2日 16時) (
レス) id: 49abb5db6b (このIDを非表示/違反報告)
櫻まり - この作品、とても面白いです！更新待っているので自分のペースで無理せずに頑張ってください♪ (2017年12月14日 2時) (レス) id: 372a2ea08d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなるほど、素晴らしい作品で私のお気に入りです♪リクで主人公ちゃんの男性恐怖症が治り嵐と仲良くして行くのが見たいです!!更新楽しみに待ってます!!だんだん寒くなってきたので、身体に気をつけて頑張ってください(^^)応援しています(^o^)/ (2017年10月17日 0時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
Chiba(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！こちらも誤字脱字が無いかハラハラしながら書かせてもらっています！これからもみぃこさん初め、たくさんの読者様にハラハラしてもらいます(ゲス) (2017年9月10日 12時) (レス) id: d6c2fd72ef (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんばんは☆ドキドキしながら読ませてもらってます(^-^)これからの更新も楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiba | 作成日時：2017年7月23日 14時
