夜想曲【16】 ページ17
『fineのレッスン?』
事の発端は1時間前に遡る──────
キーンコーンカーンコーン
『んー!やっと授業が終わった〜。今日は部活の見学だったけ?』
「・・・・姉さん、ちょっと」
そう言って、英智は小さな声で私に駆け寄った。
『? どうしたの?』
英智が周囲を気にして小さな声で話すのは珍しい。
何かあったのかな?って思って廊下に出た。
そのとき、こう言われた。
「姉さん、申し訳ないけど、今日の部活の見学は中止になったよ。」
『え"!なんで・・・!?』
1番楽しみにしてたのに・・・・。
びっくりしすぎて「え」じゃなくて「え"」になっちゃったし・・・・。
「実は姉さんに僕たち、fineのプロデュースをお願いしたくて。1週間後、ある舞台でライブをするんだけど、全くレッスン出来てなくてね。」
あの、ひとつ聞きたいんですけど・・・
これって大丈夫なの・・・?
1週間後ってやばくない?
ある意味、fineすごい・・・。
『・・・まあ、しょうがないか。いいよ』
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作者名:宝坂 藍花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3c8fc251461/
作成日時:2019年5月6日 19時