129話 ページ38
佐々城side
気がついたら草木が生い茂る夢のような世界にいた
実際夢なのかもしれない…なぜなら私はあの時死んだはずなのだから
佐｢やっと…解き放たれることができたのかしら…｣
『かってに死んだなんて決めつけないでくださいよ佐々城さん(苦笑)』
その声は先程まで聞いていた声
佐｢ｯ！！…時凪さん？……何故｣
『此処はあなたの夢の世界…勝手かもしれませんが貴方を助けさせてもらいました…まだ貴方は生きています』
そんな…私にはもう生きる目的なんて…
佐｢なんで…｣
『悲しむのは彼に会ってからにしてください……って何そんなところでウジウジしてるんですか！！ほら！早く』
蒼｢あ あぁ…｣
そう云った時凪さんの後ろから現れたのはずっと会いたいと思っていた彼だった
佐｢…え？｣
蒼｢…時凪の力でお前に会わせてもらったのだ……一人にしてしまって済まなかったな｣ｷﾞｭ
そう云って彼は私を昔のように抱きしめる
気がつけば時凪さんの姿はなかった
佐｢ｯ…本当ですよ…私がどれだけ寂しかったか｣
蒼｢済まない……お前には俺の理想を押し付けてしまった……もういいんだ…お前はお前らしく生きてくれ｣
そんな…生きてくれなんて…私らしくなんて……今更ｯ
佐｢今更ｯ…そんな事出来はずが…｣
蒼｢出来るさ…何せお前は…俺の理想の女性だからな……俺の理想ではこの先もお前が笑って生きていくのだ……｣
佐｢……貴方はずるいままですね……貴方は私を置いて早くに死んでしまわれたのに……私には死ぬななんて……本当に…変わらない(涙)｣
こうして夢にまで現れて…
蒼｢そろそろ時間だ……｣
そう云った彼の姿は少しずつ薄くなっていた
佐｢もう…いかれるのですか？｣
蒼｢あぁ……お前は幸せになれ……大丈夫だ…お前ならやれる。俺が唯一愛した女性だ……これまでも…これからも…ずっと愛してるぞ…信子｣
彼はその言葉を最後に姿を消した
佐｢最後の最後まで言い逃げなんて……本当に…ずるい人…｣
『大丈夫ですか？』
いきなり現れた時凪さんが私に問う
佐｢ありがとうございます…おかげで救われました｣
『ふふふ…なら良かった…貴方が撃った田口さんは偽物です…貴方はまだ人を殺してはいません……貴方次第でやり直すことが出来ます』
佐｢そうですね…今度は私らしく生きていみてもいいかもしれませんね｣
久しぶりな気がします…こんなにも清々しい気持ちになれたのは
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十六夜狐(プロフ) - マジですか…直します！ 何話目か教えてくださいm(_ _)m (2018年9月6日 22時) (
レス) id: 986e5ac2b9 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 「こうあん」ではなく、「こうわん」では? (2018年9月6日 22時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 国木田さんとのデート!!楽しく、読ませていただいています。これからも、頑張ってください!! (2018年3月25日 17時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 今回も素晴らしいお話で見習いたい位です!3日後の話が凄く気になります!頑張って下さい!!応援してます!! (2018年3月23日 12時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 国木田さんの手帳が佐々木さんに見られてしまうシーンは、本当に好きです。これからも、頑張って下さい。応援、しています!! (2018年3月11日 22時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜狐
| 作成日時：2018年3月5日 15時
