弐拾陸 ページ32
『本日は呼んでいただきとても嬉しいですわ』
「いえいえ、椿様に手間をかけさせてしまい申し訳ございません」
外用の着物を着て、偽物の笑顔を貼り付け、皮肉を交えながら挨拶をする
『娘様たちはどちらへ』
「あの子たちは今何処かは分かりません。禅院家の敷地内にはおりますので」
遠回しに邪魔者の居場所は知らねぇからお前が探せと言われる
確かに一ノ瀬家は御三家と同等の権力を今は持っているが前まではもう一ノ瀬家の存在は消える所まで堕ちていた
私が産まれたせいで舞い戻ってきたのだ。禅院家からしたら目の上のたんこぶ、加茂家は無関心
五条家は……まぁ、
「おい誰だよオマエ」
「お、お姉ちゃんっ…」
『…あなた達が真希と真衣？』
「オマエ、禅院家の者じゃねぇな。なんだ、私らを殺しにでも来たのか」
妹を守るように前に立つ姉
『……えぇ、確かにあなた達を殺すように言われたわ。でも私は最初から殺す気なんて無かったのよ？』
しゃがみこみ双子の目線に合わす
『私にも小さい時双子のお友達が居たの。けど、縁起が悪いからと、これ以上私と一緒に居て悪影響を及ぼしては行けないと上の馬鹿どもが考えて殺されちゃったの』
後ろに私の大好きな二つの月を出す
「ﾋｯ、」
『見える？これがその双子。あなた達にはこうなって欲しくない。二人には私がいたから今も愛されてるけど、あなた達は見たところお互いしか居ないのでしょう？』
いくら呪霊が見えなくても呪力に耐性がない姉の方はこれでもしんどそうなので二人を戻す
『愛ほど美しいものは無いけれど、醜いものも無い。あなた達を大切に思うだれかが出来て、その人に愛されたいなら殺してあげるわ』
「「っ、」」
『それに私、双子は縁起が悪いから殺すって考え。嫌いなのよ』
双子に向かい歩き、頭を撫でる
『あなた達はこのまま堕ちてもいいし這い上がってきてもいい。殺して欲しいなら私が殺してあげるし、助けて欲しいなら私が助けてあげる』
それじゃあね。と双子から離れる
「っ、まてよ！！助けるってどうやるんだよ！」
『あなた達を殺そうとするヤツらは今は言いくるめておくわ。大きくなって、まだ助けて欲しかったら高専に来なさい』
双子の方を振り向かずに言い放ち、禅院家当主の元へ向かう
『私は双子の考えも、男尊女卑の考えも嫌いだから、ちょっと話し合いましょうか』
離れた木にもたれかかっていた奴に話しかける
『こんにちわ。伏黒甚爾』
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あんず(プロフ) - 更新ありがとうございます!!楽しみにしてました。これからも応援してます！ (2021年3月30日 23時) (
レス) id: f3f41a7a80 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 霊来さん初めまして、続きが楽しみにしてます。応援してます。 (2021年1月27日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく好きです！！今後の展開が楽しみです(^^)更新頑張ってください！応援してます。 (2020年11月14日 23時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊来 | 作成日時：2020年10月3日 22時
