9話 ページ10
前で話している2人の会話を聞きながらふと前を見ると、検問をしているのが見えた
貴「前、検問ですね」
志摩「マジか…」
対象の車の中の様子が気になりジッと見ると、荷台から前へと移動しようと人影が動く
伊吹「お〜、ほら！やっぱ乗ってる！
ねぇ、ちょっと無線送る？」
志摩「間に合わない。すぐ出られるよう待機」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
伊吹「ねぇ〜…行く？行かない？行く？」
志摩「落ち着け」
伊吹「行きたい！」
志摩「落ち着け！一条ちょっと伊吹黙らせて」
貴「無理です…」
伊吹さんは動きたくて仕方ないのか、志摩さんにずっと話しかけている
伊吹「あ、終わった」
外を見れば、対象車両に聞き取りをしていた警官がこちらに向かって歩いてくる
話をしようと伊吹さんが窓を開けてすぐに…
伊吹「前の車、容疑者乗ってたよ？」
身元も明かさず言い始め、案の定警官の人は驚いてしまった
警官「え？」
志摩「すいません、機捜です。ちょっと急いでて」
伊吹「あの後部座席の黄緑の男」
警官「いえ、息子さんでした」
貴「息子？」
警官「はい、話も具体的で…」
どうやら、運転手の男性が後ろに座っている男性を息子だと言ったらしい
具合が悪くて病院に連れて行こうとしていたこと、名前は田辺秀則というらしく、1991年4月14日生まれ今年で28歳になる…＿＿＿
志摩「すいません、ありがとうございました」
貴「ありがとうございます」
警官の人にお礼を言い、座席に座り直す事にした
警官「ご苦労様です」
伊吹「ん〜………いやぁ、それでも俺は犯人だと思うんだけどなぁ」
腑に落ちないのか、伊吹さんはうんうん唸っている
志摩「だーかーら、行くぞ！早く出せ、見失う」
貴「…」
伊吹「…いいねぇ〜！」
私たちは引き続き対象車両の追尾をする事にした＿＿
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ちゅん(プロフ) - はじめまして！作品読ませていただきました。すっごく面白かったです！続きはもう書かれないんですか？？更新楽しみに待ってます！ (2022年1月1日 18時) (
レス) @page11 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - ぽんさん» 教えて下さりありがとうございます！！これからは気をつけます！ (2020年10月7日 20時) (レス) id: 0d33117d3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼華 | 作成日時：2020年10月7日 16時
