15話 ページ17
伊吹「でもさぁ、考えてもみてよ、朝会社来て上司が死んでた!ビビるだろ?
そこにほかの奴が来て、自分が犯人だと思われる。 そりゃあさぁ、慌てて逃げたくもなるよ」
その場合は理解出来るが、今回は話は別だろうと思う
加々見はきっと…
志摩「自分が来た時にはすでに死んでましたって正直に言えば済む話だろ」
伊吹「いーや、済まないんだよ、俺には分かる。
刑事になっても職務質問受ける俺には分かる」
貴「自慢げに言わないで下さい…大抵の犯人は " やってない " って言いますよ、やってても」
なんで刑事になっても職務質問されるんだ……服装?←
伊吹「中には本当にやってない奴もいるだろ」
志摩「…いないとは言わないけどさぁ」
伊吹「2人ともさぁ、少しは人を信じてみなよ」
貴「……」
志摩「…バカかっ!って馬鹿なのは知ってたわ」
伊吹「知ってたなら聞くなっ!」
志摩「違う!人間の野生のバカなのは知ってたが、刑事としてもバカなのか!!」
伊吹「それほぼ意地悪な!?」
貴「…少しは落ち着いて下さい」
バカって所は否定しないのが、なんとも言えないな
ピコンッ
2人を落ち着かせようとしていると、志摩さんのスマホから音がした
貴「志摩さん、スマホ鳴ってました」
志摩「お、ありがとう
…1つ言わせてもらう」
伊吹「出た!」
志摩さんはスマホを見るのをやめて、ふと前を向いてこう言った
志摩「俺たちの仕事は、疑う事だ」
貴「…そうですね、それが私たちの仕事です」
伊吹さんのような警官もいるのかもしれないが、そういう人はごく稀だ
警察官は、事件の際に怪しい人物がいたら疑ってかからないと犯人を見つけられない
伊吹「…ハハハハハッ、それ誰が決めたんだよ」
志摩「は?」
伊吹「加々見のこと信じてやる刑事が1人くらいいたってらいいじゃんか」
志摩「……ダメだろ!」
伊吹「え、ダメ?!」
志摩「ダメだよ!じゃあ誰が犯人なんだよ!」
伊吹「岸?」
志摩「証拠は?!」
伊吹「じゃあ第一発見者?」
志摩「 " じゃあ " じゃねぇよ!冤罪作ったらどうするんだよ!!」
伊吹「え、そうゆうことは志摩ちゃんがこう…細かいこと気にすんなよ」
志摩「お前は頭がゆるふわなんだよマジでもう〜……」
今日も賑やかな車内だな
伊吹「アハハハハッ
…まあでもさ、俺は信じてあげたいんだよねぇ」
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ちゅん(プロフ) - はじめまして!作品読ませていただきました。すっごく面白かったです!続きはもう書かれないんですか??更新楽しみに待ってます! (2022年1月1日 18時) (レス) @page11 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - ぽんさん» 教えて下さりありがとうございます!!これからは気をつけます! (2020年10月7日 20時) (レス) id: 0d33117d3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼華 | 作成日時:2020年10月7日 16時