検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:9,368 hit

11話 ページ13

伊吹「俺のこと、信じてくれるわけ?


  容疑者が乗ってるかもしれないって話」


無線での会話が終わり、容疑者が乗ってるかもしれないという車を追っている中、伊吹さんが話し始めた


志摩「あ、信じてない」


伊吹「なんだよ!!


  Aちゃんは俺のこと信じてくれてるよね!?」


貴「…すみません」


伊吹「えぇ…ショック……」


どうやら志摩さんが伊吹さんの言ってた事を信じてくれたと思ったらしい


志摩さんに即答で否定され、私にも聞いてきたが私も正直信じていない


仕事柄、そんな簡単に人を信じる事が出来なくなってしまったのだから仕方ないと思っている


志摩「さっきの警官も信じてない


  可能性が0になるまで確認はする」


伊吹「あ〜、" 他人も自分も信じない " だっけ?


  …俺さ、昔からめっちゃ職務質問されるんだよねぇ」


志摩「…だろうな」


昔から…?


伊吹「学生の時も、学校で備品がなくなったっていやぁ教師が伊吹じゃねぇかっていっつも俺疑われてさぁ


  もう言い訳すんのも嫌になって、信じてくれなくていいや、だったら俺も信じないって


  でもさぁ、いたんだぁ


  たった1人だけ、信じてくれた人がさぁ


  志摩ちゃんとAちゃんも、俺のこと信じてくれてもいいんだぜ?」


最初はいい話だと思ったが、それとこれとは別だ


志摩/貴「「……結構です」」


伊吹「なんだよ!!


  2人して結構ですとか言わないでよ!」


私と志摩さんがそれを断ったところで、志摩さんのスマホが鳴った


プルルルル


志摩「はい」


陣場 " 田辺夫妻には確かに息子がいた、名前は田辺秀則。


  だけどもうしんでる。"


貴「しんでる?」


陣場 " 中3の時じさつした。13年前の、今日だ "


電話の相手は陣場さんだった


容疑者かもしれない人物が乗っている車を運転している夫婦の事だった


息子さんはいたが、13年前にじさつ…


という事は、検問の時に運転手である旦那さんが話していた事は嘘という事になる


でも、なぜ嘘を…?


色々と考えていると、志摩さんがイヤホンを外して動き始めた


伊吹「ん?どうしたの志摩ちゃん?」


貴「志摩さん?」


志摩「ちょっと待ってろ」


そう言って車を降りた志摩さんを、私と伊吹さんは黙って見送るだけだった

12話→←作者から



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゅん(プロフ) - はじめまして!作品読ませていただきました。すっごく面白かったです!続きはもう書かれないんですか??更新楽しみに待ってます! (2022年1月1日 18時) (レス) @page11 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - ぽんさん» 教えて下さりありがとうございます!!これからは気をつけます! (2020年10月7日 20時) (レス) id: 0d33117d3a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼華 | 作成日時:2020年10月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。