【SERVAMP】アイドルに囲まれて

29.ミステリアスなアイドル ページ31

そこには茶色い帽子を被った、金髪の男性が立っていた。


手には人形を持っていて、肩には黒い蛇が居て…


『…御国さん！』


有栖院御国。


モデルやドラマなど、幅広く活躍していて特に女性から人気がある。


国「そう、俺は有栖院御国。
君のことは修平から聞いてるよ」


『初めまして、幸村Aです。
これからよろしくお願いしますっ…！』


すると御国さんは微笑んで手を差し出し、握手を求めた。


国「こちらこそ。
よろしくね、Aちゃん」


私はおそるおそるその手を握り締めた。


その後、御国さんは人形を私に見せて言った。


国「ほ〜ら、アベルも自己紹介しようか〜」


これが御国さんといつも一緒に居るお人形さんか…


国「アベル〜Aちゃんだよ〜。
…ん？大丈夫だよ〜アベル、この子は俺達のマネージャーさんだからね〜」


『よ、よろしくね？
アベル…ちゃん』


そして御国さんは肩に居る蛇に話し掛けた。


国「ほら、お前も紹介しろジェジェ」


すると蛇がするすると床に降りて、煙が出てきた。


そこには紙袋を3段に被った男性が。


ジェ「……俺は…ジェジェ…だ…
よろしく……頼む……」


ジェジェ。


嫉妬の真祖で、無口で表情も解らないアイドル。


『よろしくお願いします、ジェジェ！』


ジェジェはコクッと頷いた。

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