22話 ページ23
−鈴side−
結論から言えばドラケンは助かった。
救急車の中で心肺停止になったから死ぬと思ったんだけど、ホントしぶといな。
無事に手術も成功して東卍は大喜び。
って所で寿命きたんだよな。
小型な分やっぱ稼働時間が短くなっちまう。
かと言って大きくすればバレるしなぁ。
これ以上小さくする技術はまだ持ってねーからサイズ以外を改善するしかねぇ。
充電式もいいけど回収する事なんてほぼムリだからな。
使い捨てでも24時間位は持って欲しい。
盗聴器なんて家に取り付けるようなでかいのしか売ってねーからなぁ。
改造しまくって最良を見つけるしかねーか。
そーいや稀咲、新しい道具見つけるって言ってたな。
今回も宛があんだろーけど、毎回毎回どっから情報仕入れてんだろ。
ガチャ
父｢まだ起きてんのか、早く寝ろ｣
『することあんのー』
父｢はぁ、、好きな事する分には文句言わねぇけどよ、あんま危ねぇ事はすんなよ？心配だから｣
『リスクがある事なんかしねーよ。とーちゃんこそ早死するよーな事すんな。オレまだ未成年だからな』
父｢お前が一人でも生きてけるようになるまでは意地でも死んでやらねぇよ｣
『タバコ止めてから言え』
父｢それは無理だな、すまん｣
『即答ウザ』
父｢ホント、やりすぎも良くねぇからな。自制出来るようになんねーといつまでも子供のままだぞ｣
ワシャワシャ
『オレもう16だけど。頭撫でられるような歳じゃねぇ』
父｢まだ16のガキだろ。もう俺寝るわ、鈴も早く寝ろよ。おやすみ｣
『ん、おやすみ』
危ねぇ事、な。
オレ自身は危なくねーからセーフか？
直接殺しもしねーから捕まる事もねぇ。
オレは見てただけ、あくまでただの傍観者。裏で手を貸してようが表にそれがバレることはねぇ。
殺す相手は自分で決めるし、絶対にバレねーようにする。
オレが捕まって一番困るのはとーちゃんだからな。店の評判が落ちて破産したらとーちゃん生きてけなくなるし。
だから、オレが誰かを殺す時はとーちゃんと縁を切った後って決めたんだ。
稀咲にもお願いしたし今んとこ大丈夫。
まぁ、そんな予定ねーけど。
『寝よ』
明日は特になんもねーから店の手伝いでもするか。
お客さんと話すの久々だなぁ。
本屋もバイク屋もボクシングも、最近行ってねぇし。
暇ができたら遊び行こ。
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年8月6日 10時
