17話 ページ18
−鈴side−
『お、来た』
稀咲｢何の用だ｣
『見てコレ、オセロ。遊ぼーぜ』
稀咲｢ガキか？｣
『年下のオマエに言われたくねーな』
学校サボってまたあの廃ビルにやって来た。
オレの意思弱すぎてビックリなんだけどそれ以上に稀咲が大人しく呼び出されてくれた事に驚いてる。
オマエ本当は暇だろ。
稀咲から聞いた計画を頭に詰め込んでオレなりに理解してみた。
情報もある程度集めてしっかり。計画に文句がある訳じゃねーけどな。
13の子供がこんな計画立てるとか凄すぎて感動モンだワ。
『3回勝負してオレが勝ったら"お願い"聞いてよ』
稀咲｢内容による｣
『あ？オレは肯定の言葉以外求めてねーよ。ただの遊びだろ？なぁにオマエ、案外つまんなかったりする？』
稀咲｢、、分かったから早くしろ｣
『だよな。稀咲はつまんない奴じゃねーもんな〜』
一局目
先行:稀咲
３３−３1
オレの勝ち。
二局目
先行:オレ
２０−４４
稀咲の勝ち。
『次勝った方の勝ちな〜』
稀咲｢何でオセロにしたんだ。オマエ別に得意じゃないだろ｣
『得意だぜ？』
稀咲｢さっき負けたのにか？｣
『負ける事はあるけどな。その方がおもしれーじゃん。次、稀咲からな』
稀咲｢はぁ、、｣
『これ終わったら"お願い"聞いてもらうからな〜』
稀咲｢勝ってから言え｣
『はいはい』
東卍のメンバーの友人を袋叩きにしてケンカを売った。詳細は知らねぇ。
8月3日、愛美愛主vs東卍の抗争予定。
東卍の幹部達が話してる所に乗り込んだ。オレは近くに居ただけ。
長内が東卍の総長に一発でのされてビックリ仰天。
その後長内が総長に瓶で襲いかかったけど副総長が止めた。
最近の中学生は強いな。
愛美愛主が東卍の傘下にされるーって所で警察が来た。
皆逃げてく中で長内が刺されて、東卍の一人が逮捕された。
まぁ、長内死んでないみたいだし務所入っても2年ぐらいで出てこれんだろ。
そんでソイツを務所から出すか出さないかで東卍が2つに割れた。
ここまで稀咲の計画通り。怖いくらいにな。
三局目
先行:稀咲
５８−６
『オレの勝ち♡得意だって言ったろ？
稀咲｢チッ、、お願いって何だよ｣
『───────』
稀咲｢は？そんな事か？｣
『オレにとっては大事だよ。ま、邪魔するわけじゃねーから安心しろよ。"祭り"が楽しみだな〜』
稀咲｢そうだな｣
▼
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2021年8月6日 10時
