6話 ページ7
−昴side−
『お疲れさん。血出てるけど大丈夫そ？』
千冬｢へーき。昴の方こそ大丈夫か｣
『何が？』
千冬｢病弱だっつってたろ｣
『あー、アレ嘘。信じてたんだ？笑』
千冬｢は？｣
『ちょっとしたジョークじゃん』
千冬｢は？？｣
『キレんなって。病弱なやつが1回の蹴りで相手のせる訳ねーだろ』
千冬｢そりゃそーだけど。まじか、俺お前に助けられたのか、、、｣
『え、落ち込むことなん？？』
ん？これって走馬灯だよな？？
走馬灯って過去にあったことじゃなかったっけ？
俺千冬のこと助けた覚えなんてねーんだけど？そもそも頭痛くなって早退とかしたことねーし。
もしかして、これって走馬灯じゃねーの？マジ？？
じゃあ、晃のこと救えるんじゃ？
千冬｢おい、聞ーてんの｣
『あ？ごめん聞いてなかった』
千冬｢何でこんなとこいんだよ。昴遅刻しても学校ちゃんと行くだろ｣
『早退した。んで、ネコちゃん見つけたから追いかけたら迷子になって千冬がいじめられてるとこ見つけた』
千冬｢いじめられてねーよ！人数に押されただけだわ！｣
『あ、腹減ってね？弁当持ってるけど食う？晃作だから絶品だし不味いとかほざいたら殺す』
千冬｢人の話を聞けよ。お前そんな口悪かったか？？｣
なんか言ってる千冬をスルーして弁当を広げる。
食べきれねーくらいあんのは晃が俺に沢山食わせようとしてるから。
いや、流石に無理だろ。何人分だよ。
千冬に食わそ。
『ほら、飯だぞ〜たんと食え〜』
千冬｢食うけど。ほんと晃料理うめーよな。どっかの兄とは違って｣
『晃が出来れば俺が出来なくてもいーんだよ』
千冬｢そんなん言ってっけど晃が居なくなったら昴生きていけねーんじゃねーの(笑)｣
『うるせー、居なくなんねーよ晃は。俺が絶対に救うんだよ』
千冬｢お前、前から思ってたけど晃のこと大好きだよな｣
『は？大好きだけど？？』
千冬｢開き直りやがった｣
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年1月7日 16時
