43話 ページ44
−昴side−
ドラケン｢ん、、ぁ、、？？｣
『グッドモーニング、副総長くん』
ドラケン｢あ"？、、、、昴かよ｣
『目覚めて一発目が俺で悪かったな』
ドラケン｢お前何でここいんの？｣
『頭と腕やってっからね。貧血で倒れちった』
ドラケン｢俺を庇ったせいだろ、悪かった｣
『謝罪なんて要らね〜』
ドラケン｢助かった、ありがとう｣
『礼を言うなら武道にな。俺はなんもしてねーから。勝手にケガしてぶっ倒れただけだから』
起きたらもう朝日が昇ってた。頭と腕には包帯グルグル。貧血のせいで若干頭も働いてない。
隣見たら副総長くん寝てて、心底安心した。助かったんだなって、武道頑張ってくれたんだなって。
結局俺なんもしてねーしヒナやエマに迷惑かけた。晃にも連絡いってんだろーな、、、
怒ってるだろうな、電話の着信履歴エグかったもんな。先に帰らせたくせに自分は帰らずケガして入院。
約束も破っちまったし泣くかな。晃に泣かれんのだけは本当にキツい。
『副総長くんはさ、死ぬの怖かった？』
ドラケン｢あ？急になんだよ｣
『君が危なくなって皆悲しんでたよ。だから助かって良かった』
ドラケン｢お前が倒れた事だって悲しんだろうな、アイツらはそういう奴らだ｣
『そっか。ん〜、そろそろ来そうだなぁ』
ドラケン｢？何がだよ｣
ダダダダダッ
『ほら、来た』
ガラッ！！
晃｢兄さん！！！｣
『あ、晃おはよ〜』
バチン！！！
ドラケン｢は！？｣
『、、、痛いなぁ』
晃｢約束、しただろ、、、ケガ、しねぇって、約束しただろーがっ！！｣
『うん』
晃｢夜に一人で家帰ってさぁ、夜遅くなって何度電話してもメールしても出ねーし返信ねーし。やっとかかって来たと思ったら病院からで、頭縫って腕折って入院って、、、｣
『うん、ごめんな』
晃｢もう、ケガしないで、、、兄ちゃ、、、｣
『、、寝ちゃった』
ドラケン｢弟か｣
『そう。泣いたらすぐ寝るんだ』
ドラケン｢巻き込んだのは俺らだ、悪い｣
『俺が自分から首を突っ込んだ、東卍は悪くない。謝るな』
俺だけが悪い。結局副総長くんは刺された。無駄にケガして晃泣かせて、何がしたいんだ俺は。
泣かせたのは、手を上げさせたのは何度目だろうな。俺、兄貴失格だな。
でも、ごめんな。俺はやらないといけないことが出来たんだ。
皆を救う。お前を絶対救うから、ずっとお前の兄貴で居させてくれねーかな。
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年1月7日 16時
