23話 ページ24
−昴side−
相手は多分高校生。20人くらいいたけど２,３人は途中で逃げていった。
逃げてない人らは皆地面に倒れてる。
『デカくてもヒョロいから雑魚だと思われたんかなぁ、、、』
場地｢お前ホント喧嘩つえーな。相手がクソザコだっただけかもしんねーけど｣
千冬｢普通一人でやるか？｣
『二人とも両手塞がってただろ、仕方なく。それよりも早く行こーぜ』
場地｢ふは、そう急ぐなよ。俺たちが遊び来んの楽しみなんだもんなぁ〜｣
千冬｢家に友達呼ぶの初めてなんだな〜俺と場地さんが最初か〜｣
『ニヤニヤしてんな』
呼ぶのは初めてだよ。今までお前ら程信用出来るやつらに出会わなかったから。
中学に上がるまで、ろくな人間関係築いてなかった。
外国の血が混じってるから金髪だし目は青いし無駄に身長デカいし。
あの頃は全く笑わなかったから怖がられてたんだよな。目が合っただけで女子に泣かれた時はめっちゃ焦った。
俺に話しかけるやつなんて好奇心旺盛で怖いもの知らずなやつだけだったし。
あ、そういえば場地と千冬に親の事何にも話してないな。
泊まってくのかも聞いてない。
『今日お前ら泊まってく？晃の帰りが8時くらいになるから飯その時間に合わせてぇんだけど』
場地｢おー、オフクロに言っとくワ｣
千冬｢場地さんが泊まるなら俺もそうする｣
『許可とかとんねーの？ダメって言われねぇ？』
場地｢ヘーキだろ。今まで何回も同じようなことしてるし｣
千冬｢昴の親に迷惑かけんな〜位のことは言われっかもな｣
『親いねーから気にしなくていーよ』
場地・千冬｢は？｣
『あ、あの四角いグレーの家。アレが俺ん家』
千冬｢いや！！何サラッと言ってんだよ！？お前今までそんな話一回もしなかったろ！？｣
『千冬、近所迷惑なっから続きは家でな〜』
千冬｢場地さん放心してる！？戻ってきて下さいよ場地さぁん！！｣
『だから近所迷惑な〜』
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『ん、荷物サンキューな。テキトーに座ってて、飲みもんコーラでいいか？』
千冬｢おー、、、｣
二人ともキョロキョロしてんなぁ。
別に面白いモノ家にないけど。人の家だとこーゆー反応になんのかな。
あ、洗濯物取り込まねーと。そのあと風呂掃除。
布団は、、どうにかなるか。
俺としても晃と俺だけの家にコイツらがいんのすげー違和感あんなぁ。
"お泊まり会"か。
27になってするとは思わなかったな。
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年1月7日 16時
