【プロセカ】このステージで輝きを！［2］ (ページ35)

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16話ページ35

類「幼い頃の司くんか…。きっと演出のしがいがあるだろうねえ」

司「その顔はやめろその顔は」

A『類くんっぽいというか、司くんっぽいというか……』

司「どういうことだそれは……」

寧々「(小さい頃…か。ショーを知ってからは、ゲームも漫画も投げ出して、ずっと歌ってたな。朝から晩まで歌ってたから、お母さんにも怒られちゃったけど……でもすごく─楽しかったな)」

─寧々の家─
寧々「はぁ……。結局今日はしゃべってばっかりで、歌えなかったな。本番まで時間もないのに。あ、そういえば……」

司─幼いオレのショーならば見られるぞ！親が映像で残していたからな！─

寧々「…うちの親も撮ってたっけ。わたしの練習してた時の様子とか、劇団の発表会とか……お母さーん！ちょっと聞きたいんだけど…」

寧々は部屋をでてお母さんの部屋へ向かっていった。

寧々「……これで繋げたかな。多分この辺を再生すれば─」

幼い頃の寧々『それじゃあ、やるね！』

寧々の母『はーい。パチパチパチー』

寧々『ねぇ、私と一緒に空を飛んでみない？だいじょうぶよ、自分を信じて！わたしがあなたに、魔法をかけてあげるわ！♪～～～』

寧々はテレビの中の自分をみながらふふっと微笑んだ。

寧々「ヘタだなぁ。音も外れてるし…でも、懐かしいな。この公園にも、よく類と練習しに行ったっけ」

幼い寧々『♪～～～足下を見ないで、空を見上げるのよ。ほら！とってもキレイな虹！ね？歌いたくなるでしょう？えへへ……楽しいな…いつかステージの上で、ショーをやってみたいな』

寧々「(……あの頃は、楽しかったな。図書館に行ったり、類の家に行ったりして、ショーの台本を読ませてもらって…。なのに、あの失敗をしてからは……)……」

幼い頃の寧々『ねえ、わたしといっしょに空を飛んでみない？』