2話 ページ21
司「さぁ、わかったら具体的なアイディアを出せ!!」
寧々「そんなこと言われても、すぐに思い浮かぶわけないでしょ.....」
A『そうだよ〜....しかも巻き返すってこと考えると尚更...』
私はうーん。と腕を組んでショーの内容を考えるが一向にいい案は浮かばない。すると類くんがいや。と声をあげた。
類「そういうことなら、話は早いかな」
えむ「え?類くん、もう思いついちゃったの?」
司「おお、さすがはオレの見込んだ演出家!それで、どんなショーなんだ?」
類「この時期だからね。答えはシンプルに─クリスマスショーだよ」
類くんの言葉に私達は
司 えむ A『「クリスマスショー?」』
と声を揃えた。
A『そっか、もうクリスマスの季節だもんね』
えむ「もうクリスマスか〜っ!うわ〜!楽しそう〜!クリスマスなら、いっぱい歌ったり踊ったりしたいなぁ〜!あ、サンタさんの格好して、お客さんにプレゼントを配るのはどうかな?」
えむちゃんの言葉に司くんはプレゼント...ともごもご呟きはじめる。
司「そうか!プレゼントと一緒に『清き一票を』とコメントを入れれば...!」
寧々「それただの買収だから」
A『買った票なんて入っても嬉しくないでしょ....』
司「た、たしかに!オレはなんという、スターにあるまじき発想を.....!」
寧々「はぁ。わかったらいちいち騒がないでよね...」
寧々ちゃんの司くんに対する言葉に私はははは...と苦笑いをした。
寧々「ま、この時期だし、クリスマスショーなら人も集まりそうだけど、どんな内容にするの?」
類「うん、歌がメインとなるミュージカルがいいと思うんだ。華やかで、クリスマスらしいだろう?」
A『...歌...』
私は類くんの案を聞いて顔を暗くしたが、すぐに表情を戻した。
寧々「ミュージカル?」
類「具体的には....『スマイリング・クリスマス』なんてどうだい?」
司「スマイリング─『笑顔のクリスマス』か?」
類「ああ。筋書きはこうさ」
類くんはそう言うといつもの如く話の流れを語り始めた。
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年1月13日 18時