16話 ページ17
杏「あ、いた！瑞希、探したよ！スマホ鳴らしても全然出ないんだもん」
A『白石さんびっくりしたよ...』
私はそう言いながら白石さんのあとについてきた。
瑞希「杏？」
司「おお！やっと見つけたぞ、類、A！」
後ろから天馬くんが私と神代くんの名前を呼んだ。草薙さんもいる。
寧々「はぁ....コイツと一緒に探すの、ほんと恥ずかしかった.....」
A『探されてたの！？というか、手当り次第名前叫んできたんじゃないよね.....』
寧々「はあ...」
草薙さんの反応から私はちゃんと察した。つんだ。
類「おやおや。探されているとは思わなかったよ」
瑞希「これって、一体.....？」
冬弥「暁山、見つかって良かった」
瑞希「あ！冬弥くん！」
冬弥「さっきはありがとう。実はあのあと、すぐに司先輩と会えたんだ」
瑞希「じゃあ、感想も伝えられたんだね！よかった〜！」
彰人「だからもう探さなくていいって柊に連絡してたんだが、既読つかなくてな」
A『えっ？嘘！』
私はスマホを取り出しメッセージを確認する。
何件か東雲くんからメッセージが入っていた。
A『ほんとだ....ごめんっ...！』
杏「で、そこに偶然私が通りかかったから、一緒に探してたんだ。っていうか、冬弥と彰人って瑞希とかAちゃんと知り合いだったんだね！全然知らなかった」
彰人「ま、今日知り合ったんだけどな....」
瑞希「ボク的には杏とふたりが知り合いってのもびっくりだけどね！」
瑞希「...それはともかく...みんな、わざわざありがとね」
杏「それでね、瑞希。瑞希も一緒に後夜祭行かない？」
瑞希「後夜祭？でも、杏はこはねちゃんと一緒に....」
杏「それなら大丈夫！後夜祭は神高生だけでやるし、こはねはもう帰ったからさ。ていうか、瑞希ってば、こはねが来たから気使っていなくなったでしょ？」
白石さんの指摘に瑞希は冷や汗を流し始めていた。
瑞希「え、えー？そんなことないけどー？」
杏「誘っといたくせにひとりでまわらせちゃったし、後夜祭は一緒に行けたらいいなって思ったんだけど...どうかな？」
瑞希「杏...ありがと！それじゃ一緒に行こっか！」
司「類もAも一緒に後夜祭に行くぞ！観客は多ければ多いほうがいい！」
類「観客？」
司「ふふ....実は、後夜祭のライブは飛び入り参加OKらしくてな。ならば！オレが出ない訳にはいくまい！」
A『嘘だ.....』
瑞希「あ、もしかしてそれで演劇のあと、どっかにいってたの？」
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年1月13日 18時
